空海寺(くうかいじ)の創建年代は不詳であるが、平安時代に空海が唐から帰国後の弘仁元年(810年)に勅命で東大寺の第十四代別当に就任し、この地に草庵を営み、自ら彫刻した秘仏・阿那地蔵尊の石像を堂内に安置し本尊とし地蔵堂を建立したのが寺の起こりとされている。また、永らく「弘法大師南都草庵」とも称されてきた。

当寺は、東大寺の末寺であり、八宗兼学の伝統により、華厳宗と真言宗の二宗を受け継いでいる。また、境内には、東大寺の歴代僧侶と寺族の墓がある。

 

   宗 派 : 華厳宗

   御本尊 : 阿那地蔵尊

   所在地 : 奈良市雑司町167

 

 

 

山門

山門の右側には、大正時代に私財を投じて平城京跡の保存に生涯を捧げた植木商だった棚田嘉十郎の墓である。

 

 

本堂