東大寺 大仏殿の西側伽藍には、戒壇院戒壇堂、勧進所、指図堂などがある。

戒壇院戒壇堂(かいだんいんかいだんどう)は、天平勝宝六年(754年)に鑑真和上が来日し、我が国に初めて正しい戒律を伝えた時、聖武天皇や孝謙天皇が受戒した大仏殿前の土壇を遷して戒壇堂を築き造営したのが戒壇院である。そして、ここから多くの僧が巣立っていった。

勧進所(かんじんしょ)は、土塀に囲まれた中に、鐘楼、公慶堂、阿弥陀堂、八幡殿などがあり、江戸時代の大仏殿を再建する際、公慶上人が一院を建て、復興の寺務所したところであり、東大寺勧進所と称された。一番奥にある八幡殿には、建仁元年(1201年)に仏師・快慶が造立した僧形八幡神坐像(国宝)が安置されている。

 

   所在地 : 奈良市雑司町406

 

 

 

華厳寮

 

 

戒壇院千手堂

 

戒壇院千手堂

戒壇堂の西側に、慶長十年(1605年)に創建された。堂内須弥壇上に、春日厨子に入った千手観音像が安置されている。

 

戒壇院千手堂

 

戒壇院戒壇堂(修理工事中)

 

 

戒壇院戒壇堂

 

戒壇院戒壇堂(修理工事中)

 

戒壇院戒壇堂

 

 

勧進所

 

勧進所

 

勧進所

 

指図堂

指図堂は、平安時代に創建された中門堂の跡地に建っている。

江戸時代初期、大仏殿の三度目の復興の時、この辺りは復興事務所である勧進所の建物群が建ち並んでいた。この中門堂跡地に大きな板絵に描かれた「指図」である大仏殿の計画図面を展示するお堂が建てられた。指図堂の名称は、このことに由来する。