法隆寺 西円堂(さいえんどう)は、西院伽藍の北西の小高い丘にある八角造りの円堂である。西円堂は養老二年(718年)に光明皇后の母・橘夫人の発願により、行基菩薩が建立したと伝えられている。堂内の中央には、「峰の薬師」と呼ばれる御本尊の薬師如来坐像(奈良時代・国宝)が安置されており、薬師如来像の周りには十二神将像が安置され、東面には千手観音像、北面に不動明王像が安置されている。

 

   西円堂御本尊 : 薬師如来

   所在地 : 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内

 

弁天池

 

三経院・西室(鎌倉時代・国宝)

聖徳太子が三つの経典(勝鬘経・維摩経・法華経)を注釈された「三経義疏」にちなんで名付けられた。西室の南端を改造して建てられた。

 

西室

 

 

西円堂(鎌倉時代・国宝)

現在の建物は、建長二年(1250年)に再建されたもの。御本尊の薬師如来像(奈良時代・国宝)は、丈六の大きさの乾漆像で、光背は鎌倉時代の後補で二重になった円相に、七仏薬師と千体仏が取り付けられている。

 

西円堂

 

 

地蔵堂

 

上御堂(かみのみどう)

奈良時代に天武天皇の皇子・舎人親王の発願により建立されたと伝えられている。永祚元年(989年)に倒壊したが、鎌倉時代に再建された。堂内には、釈迦三尊像(平安時代・国宝)と四天王像(室町時代)が安置されている。

(毎年11月1日~3日に特別開扉される)

 

 

法隆寺 西円堂「峰薬師如来」の御朱印