信貴山 千手院(せんじゅいん)は、信貴山内で最古の塔頭寺院です。6世紀半ばに、聖徳太子が信貴山と称してこの地に堂宇を建立した。その後、平安時代後期に千手院護摩堂が中興の祖・命蓮上人によって開かれた。天正五年(1572年)に松永久秀の兵火で信貴山の堂塔が炎上した時、千手院の快信上人によって本尊の毘沙門天像が守られた。そして、快信上人は、本堂の焼け跡に仮堂を建て、本尊を安置し、信貴山千手院を再建したと伝えられている。このため、当山の開祖は聖徳太子、中興開山は命蓮上人、中興元祖は大阿闍梨の快信上人である。また、千手院は代々の信貴山寺の住職の住坊で、その弟子が玉蔵院、成福院の各塔頭に派遣されおり、「千手院は信貴山の総本家なり」と信貴山雑記に記されているとのこと。

千手院には、護摩堂、観音堂、銭亀堂、大悲閣、そして山内最古の宿坊がある。

 

   宗 派 : 信貴山真言宗

   御本尊 : 毘沙門天

   所在地 : 奈良県生駒郡平群町信貴山

   電 話 : 0745-72-4481

 

 

 

 

 

護摩堂

毘沙門天王をお祀りしている護摩堂では、命蓮上人の開壇以来1100年間、毎朝、毘沙門護摩が修されており、信貴山では「護摩の千手院」と呼ばれ、信貴山千手院に伝わる秘法とされている。

 

 

大黒堂

三面大黒天をお祀りしている。

 

観音堂

厄除観音として、十一面観音をお祀りしている。

 

初辰稲荷および千体地蔵

 

 

銭亀堂

日本で唯一の金運招福の神、毘沙門天王のお使い「銭亀善神」をお祀りしている。

 

信貴山千手院の「毘沙門天王」の御朱印