信貴山 成福院(じょうふくいん)は朝護孫子寺の塔頭寺院である。成福院の建立の時期は不詳であるが、後醍醐天皇の頃の1200年代以降に創建されたとされている。その後、天正五年(1577年)に松永久秀の乱により焼失後、寛政二年(1790年)に再興され現在に至っているとのこと。

成福院は、古くから宿坊を営んでおり、毘沙門天王と如意融通宝生尊(にょいゆうづうほうしょうそん)をお祀りしている。この融通殿に祀られている如意融通宝生尊は「宝珠」の姿であり、信貴山の御本尊・毘沙門天王が左手に捧げられている宝塔の中に納められているもので、無量の財宝を湧出するといわれるため、融通さんは毘沙門天のお財布であるとされ、「融通さん」として知られている。この融通さんは、後醍醐天皇の念持仏を下賜されたものと伝えられている。

 

   宗 派 : 信貴山真言宗

   御本尊 : 毘沙門天

   所在地 : 奈良県生駒郡平群町信貴山

   電 話 : 0745-72-2581

 

融通殿

 

成福院大黒天

 

寅大師(修行大師)

 

 

三福神堂(さんぷくじんどう)

財運と伎芸の弁財天を本尊として、左脇侍に福運と豊作の大黒天、右脇侍に開運と大漁の恵美酒太神をお祀りしている。

 

阿吽の寅

 

石室十三仏および鎮宅霊符神

 

 

辨財天

 

「如意融通尊」の御朱印