鞍馬寺(くらまでら)は奈良時代の宝亀元年(770年)、唐招提寺の鑑真和上の高弟・鑑禎上人が正月寅の夜の夢で「山城国北方高山に霊地あり」というお告げにより、白馬の導きで鞍馬山に登り、途中、毘沙門天の加護を得て、草庵を結んだことに始まる。その後、延暦十五年(796年)に造東寺長官の藤原伊勢人が、観音菩薩を祀る聖山を探していたところ、貴船明神の教示で白馬に導かれ、毘沙門天を祀った草堂に着いた夜に、夢告で「毘沙門天も観音も根本はひとつ」とのお告げにより、伽藍を整えて毘沙門天と千手観音を併せて祀った。そして、白馬の霊夢により鞍馬寺とした。

鞍馬寺は都の北にあたることから、王城鎮護の寺として古くから広く朝野の篤い崇敬を集め、特別な寺であった。清和天皇は、貞観五年(863年)に楼門を建立した。

 

   宗 派 : 鞍馬弘教総本山

   御本尊 : 尊天(そんてん)

         (毘沙門天王・千手観世音菩薩・護法魔王尊)

 

   所在地 : 京都市左京区鞍馬本町1074

   電 話 : 075-741-2003

 

叡電電車の鞍馬駅前の大天狗。

 

 

仁王門(山門)

 

吉鞍稲荷社

 

魔王の瀧

 

川上地蔵堂

牛若丸の守り本尊の地蔵尊を祀っている。

 

義経公供養塔

 

双福苑

真中の杉を玉杉大黒天として尊崇し、祠は玉杉大黒天、玉杉恵比寿尊の福徳の神である。

 

中門

 

 

 

貞明皇后行啓 御休息蹟

 

福寿星神

 

 

 

巽の弁財天社

 

洗心亭

 

転法輪堂

 

寝殿

 

本殿金堂

 

本殿金堂および金剛床

本堂金堂は、尊天の象徴である、千手観音菩薩、毘沙門天王、護法魔王尊を奉安する中心道場。

本殿金堂前の金剛床は、宇宙のエネルギーである尊天の波動が広がる星曼荼羅を表わしており、宇宙のエネルギーを感じることができると言われるパワースポットである。

 

 

 

閼伽井護法善神社(本殿の東側)

水の神を奉安している。

 

本殿金堂前から比叡山を望む。

 

本坊(左)および光明心殿(本殿の西側)

光明心殿には、護法魔王尊を奉安している。

 

瑞風庭

 

 

「尊天」の御朱印

 

尊天御影(護法魔王尊・毘沙門天王・千手観世音)

   

*尊天とは、この世に存在するすべてを生み出す宇宙生命、宇宙エネルギーで、その働きは慈愛と光明と活力となって現れるので、

   慈愛ー月の聖霊ー千手観世音菩薩

   光明ー太陽の聖霊ー毘沙門天王

   活力ー大地(地球)の霊王ー護法魔王尊

の三位一体尊天として、「月のように美しく、太陽のように暖かく、大地のように力強く・・・すべては尊天にてまします」とお唱えします。そして、尊天の心をわが心として自身の心華(純粋無垢な心)に気づき、いのちを輝かせながら明るく暖かく力強く生きることを目ざし、宗派、人種、国境などの垣根をとり払って、ひとりひとりの真のめざめと万物の調和を祈るのです。(総本山鞍馬寺)