実相院(じっそういん)は、もと天台宗寺門派の門跡寺院です。鎌倉時代の寛喜元年(1229年)に近衛基通の孫・静基(じょうき)僧正が開山し、京都市北区の紫野に創建された。その後、京都御所の近くに移転したが、応仁の乱(1467~77)の戦火を逃れるために、当時管理していた岩倉に移った。実相院は門跡寺院であるから、昔から岩倉門跡とか、岩倉御殿とも呼ばれている。

江戸時代の寛永年間、足利義昭の孫・義尊の時代に、母の三位の局が後陽成天皇に仕えて、道晃法親王(聖護院門跡)を設けたことから、天皇家とのゆかりが深まり後水尾天皇や東福門跡たちが岩倉にしばしば御幸に訪れた。

その後、皇孫の入室が続き、享保五年(1720年)には東山天皇中宮・承秋門跡の薨去に際し、大宮御所の建物を賜わり、現存する数少ない女院御所といわれている。

 

   宗 派 : 天台宗系単系

   御本尊 : 不動明王

   所在地 : 京都市左京区岩倉上蔵町121

   電 話 : 075-781-5464

 

四脚門

 

 

 

「こころのお庭」と呼ばれる石庭

御庭植治の小川勝章氏の監修で作庭されたもので、日本国を表現した石組と苔である。島を囲む海に立つ三つの木製のオブジェは波を表しており、表面は杉皮が施され、後ろ側に盛り土をし、その表面を白砂で覆っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

「床もみじ」

実相院のホームページの画像

 

池泉回遊式庭園

 

 

 

 

 

 

 

「梵字カーン」の御朱印

御本尊の不動明王を表している。