久米寺(くめでら)の創建年代は不詳であるが、推古天皇の勅願により推古二年(594年)に聖徳太子の弟・来目皇子により建立されたと伝えられている。

来目皇子が7才のころに眼病を患った時、聖徳太子のすすめでこの地で薬師如来に祈願したところ平癒した。このため皇子は、自らを来目皇子(くめのみこ)と称し、金堂、講堂、五重塔などの七堂伽藍を造営し来目の精舎とされた。

また、当寺は久米仙人によって創建されたとも言われており、久米仙人の伝説から、七堂伽藍を創建前に、武人の始祖・久米部之命の末裔の久米部の氏寺として、小寺院が建立され、久米寺と称したともされている。

延暦年間に弘法大師は当寺において大日経を感得し、桓武天皇の勅を賜わり唐に留学し、帰国後の大同二年(807年)に、弘法大師は宝塔内において経王を講讃し、真言密教を宣布した。これが真言宗根本道場の基礎となったのである。

 

   宗 派 : 真言宗御室派

   御本尊 : 薬師如来

   所在地 : 奈良県橿原市久米町502

   電 話 : 0744-27-2470

 

 

仁王門

 

大塔礎石

境内に、東塔の大きな礎石が残っている。

 

境内

 

修行大師像

 

金刀比羅宮

 

不動明王および役行者像

 

多宝塔

万治二年(1659年)に、京都の仁和寺から大塔跡に移築したもの。

 

 

本堂

寛文三年(1663年)に再建されたもので、御本尊の薬師如来坐像を安置している。

 

 

本堂

 

阿弥陀堂

 

 

観音堂

 

鐘楼

 

久米仙人像

 

 

地蔵堂(納骨堂)

 

 

六重石塔

 

大師堂