随分昔の事なのだけど、日本で会社勤めしていて寮に住んでいた時の事デス。
「ぶぅちゃん、会って話を聞いてもらいたい人がいるの」
と同僚の よしこちゃん に言われ仕事が終わった後彼女の部屋へ。
すると知らない女性が これ以上ない!って程の作り笑顔で待っていて
「さぁ、ここに座って♪」
と椅子を差し出されました。
私の座る場所は部屋の一番奥。
よしこちゃんとその女性は入り口の前に 椅子を二つ並べて座り出口を封鎖…。
これって軟禁状態?(汗)と思った時に始まった話が 宗教のお話でした。
延々2時間程聞かされた後でしょうか。 突然お姉さんが声を張ってこういいました。
「あなたがちゃんとやらないと、あなたも あなたの家族も親戚縁者も、まだ見ぬ子孫も どんどん不幸になって行って、全て不幸の連鎖の中で苦しむのよっ!」
ちょっぴり ヒキつつも、
私 「あの・・・私は自分の事は自分でやりなさいと躾られたので、私の子供や子孫にも そう言います。」
するとヒートアップした勧誘員さん
「だから、それじゃダメなのよ。 あなたのそういう心構えが周りの人達を不幸にするの。 私の言う事、ちゃん理解してもらえない? 毎日 朝晩 お祈りするだけで 貴方のご両親も神様に守って貰えるのよ。」
そんなに当てにされたんじゃ、神様もさぞかしお疲れだろうに。。。
私 「だ・か・らっ、言ったでしょ? 自分の事は自分でしなさいって言う親なんです。 アタシのお祈りなんて 必要ないの、あの人達にはっ」
1時間程こんな押し問答が続いて、結局 勧誘員さんは 疲れ果てて
「強情な人ね。天罰が下るがいいワ」
と捨て台詞を残して帰ろうとしました。
巻き込まれない様に悪戦苦闘した私は半ば興奮状態だったんで
「神様がどうとか言う人が 他人に天罰が下るのを望むなんて・・・!こわぁ~い!」
なんて ふざけて言っちゃったんですよね。
そしたら物凄い形相でにらみつけられましたケド。(笑)
最後によしこちゃんには
「神様ってのは 平等なんじゃないの? 」
とか言っちゃった覚えがある。
キツイかなぁと思いつつも、
「お金つぎ込んだり 拝んだりしないと神様は人を見捨てるの?
(勧誘員が“そんなんじゃ 神様に切り捨てられちゃうわ”と言ったもんで)
良いモノを人に勧めるのと ノルマで人を集めようとするのは違うし、
誘われた方だって嫌な気持ちになるもんだよ」
みたいな事を言った覚えがあるんだけど。
その内彼女も気が付いて辞めるかなぁって思ってたんだけど、
私の様には抵抗出来ないであろう、大人しそうな子を見つけては 勧誘しまくってたみたいで、、、 数ヵ月後、気が付いた時には 結構な数の子がその子と行動を共にしてました。
「あぁ~ぁあ~。(汗)」と思ったけど、どうしようもないわな。(汗)
朝晩 「南無阿弥陀仏」と唱えるだけで 幸福が待ってる
みたいな宗教で 本当に心の拠り所にしている人達もいるのだろうから
バカにするつもりもないし、否定をするつもりもない。
信仰心は自由なのだから。
だけど、、、
あの勧誘員さんと よしこちゃんは今 幸せなのかなぁ。
と思う今日この頃です。