勧誘のお話。 | 人生空回劇場

人生空回劇場

一生懸命耕して種を植え続けてるつもり。

コツコツ水をやって気ぃ使って日に当てたり。



だけどなかなか実を結ばない私の人生。 嗚呼、空回り。



とは言え、人生、本音と建前 紙一重。  あんまり難しく考えずにいきましょ。

随分昔の事なのだけど、日本で会社勤めしていて寮に住んでいた時の事デス。



「ぶぅちゃん、会って話を聞いてもらいたい人がいるの」
と同僚の よしこちゃん に言われ仕事が終わった後彼女の部屋へ。


すると知らない女性が これ以上ない!って程の作り笑顔で待っていて
「さぁ、ここに座って
と椅子を差し出されました。


私の座る場所は部屋の一番奥。

よしこちゃんとその女性は入り口の前に 椅子を二つ並べて座り出口を封鎖…。

これって軟禁状態?(汗)と思った時に始まった話が 宗教のお話でした。


延々2時間程聞かされた後でしょうか。 突然お姉さんが声を張ってこういいました。


「あなたがちゃんとやらないと、あなたも あなたの家族も親戚縁者も、まだ見ぬ子孫も どんどん不幸になって行って、全て不幸の連鎖の中で苦しむのよっ!」

ちょっぴり ヒキつつも、

私 「あの・・・私は自分の事は自分でやりなさいと躾られたので、私の子供や子孫にも そう言います。」


するとヒートアップした勧誘員さん 

「だから、それじゃダメなのよ。 あなたのそういう心構えが周りの人達を不幸にするの。 私の言う事、ちゃん理解してもらえない? 毎日 朝晩 お祈りするだけで 貴方のご両親も神様に守って貰えるのよ。」

そんなに当てにされたんじゃ、神様もさぞかしお疲れだろうに。。。


私 「だ・か・らっ、言ったでしょ? 自分の事は自分でしなさいって言う親なんです。 アタシのお祈りなんて 必要ないの、あの人達にはっ」

1時間程こんな押し問答が続いて、結局 勧誘員さんは 疲れ果てて




「強情な人ね。天罰が下るがいいワ」




と捨て台詞を残して帰ろうとしました。


巻き込まれない様に悪戦苦闘した私は半ば興奮状態だったんで

「神様がどうとか言う人が 他人に天罰が下るのを望むなんて・・・!こわぁ~い!」

なんて ふざけて言っちゃったんですよね。 

そしたら物凄い形相でにらみつけられましたケド。(笑)



最後によしこちゃんには

「神様ってのは 平等なんじゃないの? 」

とか言っちゃった覚えがある。

キツイかなぁと思いつつも、

「お金つぎ込んだり 拝んだりしないと神様は人を見捨てるの?
 (勧誘員がそんなんじゃ 神様に切り捨てられちゃうわと言ったもんで)
良いモノを人に勧めるのと ノルマで人を集めようとするのは違うし、
誘われた方だって嫌な気持ちになるもんだよ」

みたいな事を言った覚えがあるんだけど。

その内彼女も気が付いて辞めるかなぁって思ってたんだけど、

私の様には抵抗出来ないであろう、大人しそうな子を見つけては 勧誘しまくってたみたいで、、、 数ヵ月後、気が付いた時には 結構な数の子がその子と行動を共にしてました。


「あぁ~ぁあ~。(汗)」と思ったけど、どうしようもないわな。(汗)



朝晩 「南無阿弥陀仏」と唱えるだけで 幸福が待ってる

みたいな宗教で 本当に心の拠り所にしている人達もいるのだろうから

バカにするつもりもないし、否定をするつもりもない。

信仰心は自由なのだから。

だけど、、、

 

あの勧誘員さんと よしこちゃんは今 幸せなのかなぁ。


と思う今日この頃です。