サッカーのワールドカップ・カタール大会が間近に迫ってきた。
わたくしK、リアルタイムでのワールドカップ観戦は1994年のアメリカ大会から。
前年にJリーグ開幕があったり、“ドーハの悲劇”があったりで、当時高校一年生だったK少年がサッカーにのめり込むきっかけとなった大会でもあった。懐かしいなぁ〜。
そのドーハで合宿を張っている我が日本代表。1993年、ワールドカップ初出場の夢が絶たれた彼の地へ、およそ30年の時を経て、今やワールドカップ常連国となって帰ってきたのですから
胸熱です。
ロマーリオ擁するブラジルが制した1994アメリカ大会。決勝のPK戦、ロベルト・バッジョがPKを外した瞬間の背番号「10」の後ろ姿。薬物違反で大会を去ったマラドーナの狂気の表情。コロンビアの英雄・バルデラマのドリブル。ルーマニアのハジの芸術的なプレー…見どころは様々あったけれど、大会を観ていて印象に残ったのが「みんな暑そう!」ということでした。
そして今回のカタール大会。初めての中東開催。初めての(北半球における)冬開催。
でも暑そう。
予想気温は連日30度をゆうに超えているみたいです。暑いだろうなぁ〜。選手・スタッフの皆さん、日々の体調管理お疲れ様です。
【大会全般について】
早くも不安の声があがっています。初めての(北半球における)冬開催、ヨーロッパ各国のリーグは2022〜2023シーズンの真っ最中。そんな中でワールドカップを開催すれば、
選手はワールドカップのことが気になって普段の試合に集中できなくなる
怪我によってワールドカップに出場できなくなるリスクが上がる
ワールドカップ後にすぐ普段の試合に戻れるかどうかが未知数
それらの影響で選手のモチベーションやコンディションに支障が出る
といった声があげられています。
通常、ほとんどの出場国は一ヶ月ほどの合宿を張ってワールドカップ本戦に臨みますが、ヨーロッパ各国はシーズン途中のため、それもできません。多くの国が“ぶっつけ本番”に近い状態でワールドカップに挑むという、まさに異例の大会です。
【開催国について】
中東の産油国、カタール。今回のワールドカップのスタジアム建設のために、多くの外国人労働者が雇われました。
彼らの多くが南アジアやアフリカからの出稼ぎです。
スタジアム建設現場では、酷暑や安全性の低さ等、劣悪な労働環境のため、決して少なくはない労働者が命を落としたとされています(イギリス・ガーディアン紙によると約6,500人)。
また、イスラム教国家であるカタールでは同性愛が違法とされており、逮捕・処罰されます。LGBTQへの理解もすすんでいません。
これらの人権問題に関しては、すでに出場国や選手からも抗議や批判の声が上がっています。
カタール開催が決まった当時の国際サッカー連盟(FIFA)の会長だったブラッター氏は先日、開催前にもかかわらず「カタール開催は間違いだった」と発言しました。
まさに前代未聞の事態となっています。
【我が日本代表について】
グループE。
ドイツ。優勝4回、FIFAランク11位。
スペイン。優勝1回、FIFAランク7位。
コスタリカ。最高戦績ベスト8、FIFAランク31位。
そして日本。最高戦績ベスト16、FIFAランク24位、です。
日本は優勝を目標に掲げていますが、実際には初のベスト8が目標。とは言え現実的な目標はベスト16(=グループリーグ突破)かと。
がしかし、順当に行けばドイツとスペインがグループリーグを突破するでしょう。
海外メディアにおいても、僕が見た範囲で日本がグループリーグを突破すると予想している人間は一人もいません。
しかししかし、そこに活路を見出すために、我が日本を応援してやまないわたくしK、
断言します。
輝くべき人が輝けば道は開ける!
じゃあ輝くべき人って、誰?
まず一人目、鎌田大地(かまだ だいち)選手。
所属のフランクフルト(ドイツ)ではチームの、主に攻撃面の中心選手として欠かせない存在となっています。そして調子もバッチリ。このままピークをワールドカップにもっていければ、我が日本にも勝機が訪れるでしょう。頼むからケガだけはしないでください。
そして二人目、三苫薫(みとま かおる)選手。
切れ味鋭いドリブラー。所属のブライトン(イングランド)ではすでにサポーターのハートを鷲掴みにしています。サッカーの母国イングランドの目の肥えたサポーターが認め、プチ・ブレイク中の彼が本領を遺憾なく発揮してくれれば、我が日本にも勝機が訪れるでしょう。もしそうなったらガチブレイクするでしょう。そして世界の強豪チームからスカウトされるでしょう。夢は広がるばかりです。頼むからケガだけはしないでください。
さらに三人目、冨安健洋(とみやす たけひろ)選手。
サッカーの母国・イングランドの名門、アーセナルで守備の要として活躍中。つまり本場で認められた守備の要。彼が強豪国のエース級を見事に封じることができれば、我が日本にも勝機が訪れるでしょう。ただケガからの復帰途上でコンディション的には未知数。大丈夫なのかな??
ダメ押しの四人目、森保一(もりやす はじめ)。
監督。きっと組み合わせが決まった段階から策を練ってくれているはず…ですよね???
ちなみに森保監督、試合中にメモをとることで話題になりました。
「サッカーの試合中にメモる監督いるかよ!?」
と揶揄されたりもしました。メモった内容をハーフタイムにコーチとすり合わせて「ああ、やっぱりね」となった内容は選手に伝える、という割と合理的な理由が最近になって明かされました。
世界のサッカー界で(おそらく)ただ一人の“メモる監督”。
そして何を隠そう、我が日本のワールドカップ初出場の夢が絶たれた1993年、
“ドーハの悲劇”の当事者。
きっと期するものがあるでしょう。
輝いてください。
たとえケガしても采配に影響はないと思います。
以上の4人が「輝けば」道が開けるでしょう。
もちろん選手・スタッフ全員に輝いてほしいですが。
ただ活躍するだけじゃなくて「輝く」ことを期待しています。
【余談】
さて、日本代表にはワールドカップに関する、とあるジンクスがあります。それは、
「グループリーグを突破できる年とできない年が交互にやってくる」
というものです。
1998フランス大会…グループリーグ敗退
2002日韓共催大会…ベスト16
2006ドイツ大会…グループリーグ敗退
2010南アフリカ大会…ベスト16
2014ブラジル大会…グループリーグ敗退
2018ロシア大会…ベスト16
2022カタール大会…?????
選手、スタッフ、みんなで輝いて、ジンクスを打ち破れ!
がんばれ、ニッポン!!