長年やってきているキッズカートですが、子供たちとお父さんの関係を深める、という意味では、とてもよいツールであると思っています。
私の基本的スタンスは、カートに乗ったら、たとえ幼稚園児でも、一人の個人として接することが重要だと考えています。走りだせば、ドライバーは自分ひとりで、全責任を負います。そして、間違ったことをすれば、すぐにピットインさせて、お父さんがキチンと怒る、ということが必要です。ただし、よく見かけるのですが、感情で怒ってしまっているお父さんを多くみかけます。自分の子供、という前に、ひとりのドライバーとして、理性で何がいけなくて、どういう結果が起こるのか、ということをキチンと話し、ドライバーに根気よく理解させていく、ということが重要です。もちろん、キツイ言葉は必要ですが、感情に任せて怒鳴る、たたくというのは、よくないです。
カートは何より、子供たちの自立心と自制心を大きく育てます。そうして、ことカートについては、お父さんは、技術的指導者であり、先生であり、子供さんと対等な関係を持つことが重要です。カートが終われば、いつものように、お父さんと子供として、甘えたり、怒ったりと感情を交えた交流が大切です。そうして、子供たちとつよい絆を作り上げていただければ、カートをやっている意味がより大きなものをもたらしてくれることでしょう。
今になって思うと、自分の時は、理性で怒っていた、というのはできていたとは思いますが、息子をひとりのドライバーとして、大人扱いしすぎたようにも思います。今の知識と経験と当時経済力があれば、もっと高みまで連れて行ってやれたのになあ、と後悔しています。
今のショップでは、そういう事を大切にやってゆきたいと思っています。