K's読書室

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読んだ本の紹介をしたいと思います。

「漢詩をよむ 中国 古都の詩【華南編】」(赤井益久、著/NHK出版)を読了しました。

この本は、NHKラジオ第2「漢詩をよむ」の、2025年10月から2026年3月までの放送テキストです。私は、この番組を、途中2カ月ほど休みましたが、他は、全部聞きました。通算すると、2015年4月ごろから聞いていますので、11年ぐらい聞いてきたことになります。

「漢詩をよむ」を、11年ほど聞いてきて、ようやく気付いたこと、といいますか、自分なりの理解ができたことがあります。といいますのは、漢詩にも、和歌で言うところの、「縁語」とか、「本歌取り」とか、「掛詞」とか、そういうものに相当する「技巧」があるということです。漢詩の世界では、どのように表現するのか知らないのですが、そういう技巧に相当することは、あるといえると、私は、思います。「漢詩をよむ」の番組における漢詩の説明の場面でも、関連詩語が挙げられていたり(「縁語」に相当)、ある詩の影響下にある詩、つまり、いわば、「本詩取り」した詩(「本歌取り」に相当)というものがあったり、私の理解では、意味が二重になっている言葉のある詩(「掛詞」に相当)が出てきたり、そういうことがあるからです。違うかもしれませんが、そのように、思いました。むしろ、漢詩が日本にやってきて、そういう技巧が、和歌の中にも、反映されていったのかもしれないとも思います。どちらが先なのかは、知りませんが、こういう技巧があるところは、似ていると思いました。

さて、来年度の「漢詩をよむ」では、「李白」を取り上げるそうです。1年かけて、「李白」の詩を、たっぷり、味わう構成のようです。放送テキストも買いました。私の理解では、何か一つのものを、深く掘っていくと、なぜか知らないけれども、その他の関連性も見えてくるという現象がありますので、漢詩の場合で言うと、「李白」を深く掘っていくことで、その他の詩の関連性も見えてきて、漢詩に対する理解もぐっと深くなるのではないかと、大いに期待しているところです。