虫プロと、サンライズ。 | インタラクリ

虫プロと、サンライズ。

相変わらず「ガンダム」について、考え続けているのですが、
実は、これに関して、重大な結論にたどりついたのですが、


その、結論をエントリーする前に、気づいた大事なことを、
先に、上げておきます。



前回のエントリーを、上げたあと、
「本当のところは、どうだったんだろう?」と、思い、、
つまり、ターゲットや裏事情を、誤認してたら恥ずかしいなあ、と思い、

本棚から、

ガンダム者―ガンダムを創った男たち

という本を取り出して、朝方、自分の部屋で、
立ち読みしていました。


その本に書いてあった、重要なこと。
まあ、考えすぎかも、しれないのですが、大事なこと、を
以下に上げておきます。



時は、1970年代後半。


「ガンダム」を作った、日本サンライズという、アニメ制作プロダクションは、
「虫プロ」から出た居場所のない人たちが、旗揚げした会社だったワケですが、
資本金があまりなく、人気のある「原作」を買う「お金」が、なかった、そうです。


それで、「しょうがない」ので、「オリジナル企画」を作った、と。


そして、アニメ制作会社として、「後発」ゆえ、
何か「エッジ」を立てないと、
すでに、出来上がっていた「既存アニメ業界」に、食い込めない、、、


そこで、「玩具のプロダクトの企画」と
「その玩具が活躍するストーリー」を、同時に開発して、
メーカーに持ち込むという、つまり、
「オリジナル・ロボット・アニメ専門」の制作会社、というエッジを、立てたそうです。


別に、そういうスキルがあったわけではなく、
そうしないと、やっていけないから、「しかたなく」スキルを身につけた。


そして、やがて、生まれたのが「ガンダム」。。。


チーフ・シナリオライターの星山氏は、この本の中で、
「低く見られていたロボット・アニメだったからこそ、
ロボット・アニメで、『人間ドラマ』をやって、何がいけないんだ、と
いつか、やってやる、と思っていた」と、語ってらっしゃいます。


そして、ガンダムは、若い世代に圧倒的な指示で、受け入れられた、、、



これって、何かに、似てないですか?
WEB広告界に、似てませんか? 


・・・ていうか、そうありたい、と思いませんか。


お金がないから、手に入る「自由」がある。
勝手にやってよいから、「がんばれるところ」がある。


そして、「新しいユーザー」に指示されて、行きたい。
なぜなら、「面白いから」「新しいから」「今までになかったから」。


このエピソードを読んだ時に、そんなことを思いました。


(*ちなみに、知ってる人には、言わずもがなですが、
手塚治虫の作った「虫プロ」は、その後、倒産したわけです。)