
今年初めての鳥類生息調査のために、いつもの森へ行ってきました。
いつも前日の夜に各自集合して、一緒に食事したり酒を飲んだりしていろんな話に花を咲かせます。
話に夢中になりながらも、みんなの耳は夜の鳥の鳴き声を聞き逃しません。
今年もうれしいことに、コノハズクの声を聴くことができました。
私のハンドルネームになっているフクロウの仲間です。
何と言っても、この声を聴きながらの一杯は、どんな高価な酒よりうまい。
この夜は新月だったのでしょうか、夜中に目を覚ますと満天の星・・・
調査とはいえ、ここに来られる喜びを再確認しました。
翌朝はよく晴れた調査日和になりました。
林道にところどころ雪が残っていたんですが、思ったよりも寒くはなかったです。
林道にはいろんな春の花が咲き始めていました。


オオイワカガミ
林道ではたくさん咲いていましたが、林内ではまだ蕾以前でした。年によっては林内のイワカガミも終わっていることがあるんですが、今年は全般に季節の進み方が遅いようです。


クロモジの花 高級楊枝などに使われる香りのいい木です。

イワナシ

キンキマメザクラ
いったん林内へ入るとこんなに雪が・・・


深いところでは70cmくらいありました。冬は2~3mも積もるそうです。
京都府内です、念のため。(笑)たかだか、標高700m位なんですけど、京都にもこんなところがあるんですねえ。

いつもより遅いトチの芽吹き。

ミヤマカタバミもまだ少ない。ニリンソウなんかもまだまだです。


陽が当たるところは結構融けてる。

エンレイソウ

タカに襲われたのか、カケスの羽が散乱していました。
声は汚いのですが、羽の一部にはきれいな部分があり、人気の高い羽根です。

ヒキガエルの卵塊


イワウチワ(トクワカソウ)

ヒラタケ



林道に出て日当たりのいいところでは、一部新緑になっていました。
ちなみに鳥の種類は、調査地周辺も含めて38種でした。
キビタキ、オオルリ、クロツグミ、センダイムシクイ、ツツドリをはじめ、10種類の夏鳥が到来していました。
いい季節になります。
-------------------------------------
現在、この森への立ち入りは厳しく制限されています。
私たちは20年近く前からこの森で野鳥調査をしています。調査ということで入林を許可されていますので、そのついでに、その風景や自然の営みをご紹介しています。