A1923 DERBY WHOLECUT / CANGURO, BIANCO | LOOM OSAKA

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本日のBLOGは、A DICIANNOVEVENTITRE (A1923)のWHOLECUT DERBY SHOESをご紹介致します。


 

[ Derby Shoes ]

A DICIANNOVEVENTITRE A1923 DERBY WHOLECUT / CANGURO

Price / ¥Open Price (*販売価格はお問合せ下さいませ。)

Size / 42

Color / Bianco

Material / (Kangaroo Leather)










孤高の存在 -
この短靴について、本日ご来店のお客様とお話させて頂いた際に出て来たワードですが、

正にそれが全てで、この靴を表現するに当って、最適なキーワードの様に思える作品です。



パリの展示会場にて、当店オーナーが先ず真っ先にこの靴、色味、表情に心奪われたと云っておりましたが、
百聞は一見に如かず、いよいよ納品された本作を実際に目の当たりにして、一瞬で納得出来ました。
デザイナーであるSimoneでしか成し得ない造形美、それも緻密に構築されたものでは無く、
生々しい人間味や熱量、素材の素の部分を一番美味しく引き立たせるかの様に、制作された作品。




A1と称される短靴のモデルは1枚革で形成されており、
足をぐるりと覆い囲み、包み込む様にして、アッパーを形成させるホールカットのスタイル。


シュー・レースには、綿素材の平紐をセレクトし、採用して頂きました。

個人的には、過去にも様々な素材を用いたA1の短靴を、見たり履いたりしましたが、
このモデルには、"カンガルー革+平紐" という仕様が、やはりベストだと確信しています。



A1923の作品の象徴的な、マッケイ製法に由る、絶妙な反り上りの形状を持つ爪先。
そこから繋がる、大振りなドレープ皺が混入するボディもまた、絶妙な緩急が付いた、
シャープでソリッドなフォルムを形成させています。

それでは、以下より各ディティール、パーツに対して、

更に詳細を説明させて頂けたらと思います。



[ Derby Shoes ]

A DICIANNOVEVENTITRE A1923 DERBY WHOLECUT / CANGURO

Price / ¥Open Price (*販売価格はお問合せ下さいませ。)

Size / 42

Color / Bianco

Material / (Kangaroo Leather)



 

カンガルー革と聞いて、先ず思い浮かべるのが、サッカーのスパイク・シューズ。という方も多いかと思います。

軽量でしなやか、且つ頑丈な性質を持つ革として、スポーツやアクティブな運動靴に用いられる事が多い様ですが、

Simoneが調理すると、この様に全く異なるアルチザン・テイストの作品へと昇華される事となります。



乳白色を思わせる淡麗色、ヌーディーな表情に映る、何処か有機的な色味、風合い。
手染め、手塗に由ってランダムに色付けされた、人の温もりを感じさせるカラーリング。

 



BIANCO=WHITE、白系のカラーリングはそのまま、プレーンな表情のままだとウェアとスタイリングが組み難く、

一般的には、汚し加工(ダスト・カラー)を入れるのが、一番馴染ませ易い方法と認識されていますが、
Simoneのこの靴の場合はそうでは無く、素材の魅力をそのまま引き立たせる様な、
直感的にランダムに塗布した染料であったり、金属が酸化や腐食して滲み出る様に発色した表情を巧く用いて、
其々を反応させる事に由って、独特の深い味わいを持つ斑感の有る色調、表情へと仕上げています。



カンガルーの革は繊維の構成が複雑で、独特のテクスチャーが表面に現れます。
光の照射加減に由って、ガサっとしていたり、マットな表情が強調されたりと、
原皮そのままでも、非常に表情豊かで、良い意味で不均一な表情を持っています。




平紐のコットン・シュー・レースも同様に、極めてナチュラルに、所々に金属の錆びた色が吸着した様な表情。
何処か、最初から "ヤレた" 使込んだ様な仕様になっており、アッパーやソールとのバランスを考慮して仕上げられています。

因みに、ベロタンのパーツですが、折角のホールカットの雰囲気を壊さない様に、
ライナーのレザーのみに縫付けられているので、その縫目は表面には決して出て来ない仕様になっています。




[ Derby Shoes ]

A DICIANNOVEVENTITRE A1923 DERBY WHOLECUT / CANGURO

Price / ¥Open Price (*販売価格はお問合せ下さいませ。)

Size / 42

Color / Bianco

Material / (Kangaroo Leather)




まるで塗り忘れられたかの様に、ヒールのヒップ部分のみ、原皮のヌーディー・カラーが下から浮き出る様に。



そのヒール部分は女性のヒップの様に、流麗な曲線美を描きつつ、ヒールへと繋がって行きます。
この絶妙に丸味を帯びた曲線と、鋭利で実直な直線が交錯する立体感こそが、

A1923の靴を絶対的、圧倒的な造形美を持つ作品へと成立させる、重要なポイントとなっているかと思います。



シャフト・ホール周辺の縫製ステッチをご覧下さい。
アッパーの表革と裏革を縫い合わせるステッチも、限界の際で縫込む、非常に難易度の高さが要求される技術。
勿論、その他の箇所でも同様の縫製が見られます。



前傾の傾斜角度がキツイ様に見えますが、実際に履くと、そういった印象は全く感じられず、
寧ろ、人体が直立した際の最良なバランス、姿勢を考慮して設計された角度になっています。


一見、拡く目に映るシャフト・ホールですが、足を挿し込む事で、くるぶし周辺をスッキリと綺麗に沿う様に覆う形状。
イン・サイドとアウト・サイドで異なる流線のカーブでライン採りされた、独特のフォルムにセンスを感じます。



最初は硬い中の底革も、履いて行く度に足の形状に馴染み、
着用者にだけフィットする足形の様な、気持ちの良いフィット感が得られます。



幾層にも革を積み重ねた、A1923の代名詞的なヒール部分。
理路整然と綺麗に積み重ねるのでは無く、所々は食み出す様にランダムに積み重ねたナチュラル感を表現。



 

[ Derby Shoes ]

A DICIANNOVEVENTITRE A1923 DERBY WHOLECUT / CANGURO

Price / ¥Open Price (*販売価格はお問合せ下さいませ。)

Size / 42

Color / Bianco

Material / (Kangaroo Leather)




アウト・ソールからは如実に、Simoneの独特な色味の表現を感じ取って頂けるかと思います。
アウト・ラインに沿って打付けられた釘の酸化・腐食したモノが、乳白色の染料と反応を起こして、
滲み出る様に金属の錆びた独特のグラデーションしたカラーリングになっています。



しなやかに流動的にS字カーブを描く様に、あくまで自然な曲線を用いて緩急を付けたアウト・ソールのラインが、
手攣り込みで繋がるアッパーのフォルムを決定付ける、重要なシェイプになっている事が見て取れます。


アッパーとソール、ボリューム感との対比の良さ、
決して細い訳では無く、厚みや幅のある部分と細くシェイプさせる部分、
このメリハリの出し方は、中々簡単に他ブランドが模倣出来るものでは無いです。






現在、サイズ42がラスト1足のストックとなっております。

 

是非、ご検討下さいませ。

それでは本日はこの辺りで失礼致します。


 

 

 

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--イベントのお知らせ--

 

 

▶ Event Information.

incarnation (ss20) - 10th Anniversary / Special Exhibition.

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☑日程 / 2019年7月27日(土曜日) - 7月28日(日曜日)

☑時間 / 12:00-21:00 (*28日は16:00迄)

☑場所 / LOOM OSAKA

〒550-0014

大阪府大阪市西区北堀江

1-14-21 大和ビル 1F

 

来年、10周年を迎えるincarnationから特別な企画として上記日程でショップイベントを開催致します。

LOOMならではのイベントとして普通の予約会ではない催しを出来れば、という思っております。

内容はインターネット上にはあまり詳しく書きませんので気になる方はお問合せ下さいませ。

そして出来るだけ当日、ご来店して頂けると嬉しいです。

 

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-SUMMER SALEに関して-

 

7月1日よりSUMMER SALEを開始致します。

一部夏モノを除いて対象商品のディスカウントさせて頂いています。

対象は下記のリンク先にて一覧で纏めておりますのでご覧下さいませ。

 

 

※掲載されている商品は1日より価格が変わるように設定されています。

それ以外のモノに関してはお手数ですがお問合せ下さいませ。

 

http://loom-osaka.com/shopbrand/sale-outlet/

 

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是非、ご検討下さいませ。

それでは本日はこの辺りで失礼致します。

 

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