治療となると、やはりメインはお薬ですね。
受診していただければ、保険診療で対応できることが多いです。ご希望であれば保険外での自由診療で対応することも、どちらもありえます。
おうちでの対策をやってみてもダメなときは
とりあえず保険証をもって、
クリニックを受診されてください
「マスクで肌荒れした、
の程度で病院いっていいのかな?!」
って遠慮される方もおられますが、
ウェルカムですよ
何がおきてるのか、
どうすべきか、
いくらかかるのか、
はこちらが判断してからお話
しますので、ご希望は決めずに
とりあえず来ていただいてokなのです。
マスクトラブルといえば、
ニキビ
乾燥
炎症
肝斑悪化
この4つのことが主に起きていることはお話しましたね。
●ニキビ
マスクとアクネを足して、
マスクネという造語も出てきた
くらいに多い状況です。
基本的には、BPO(ベピオやデュアック)、もしくは、アダパレン(ディフェリン)、それらの両方(エピデュオ)という標準治療を行います。
ただ、赤みや乾燥も同時に起きていることがあるので
かならずセラミド保湿乳液を
一緒に使っていただいています。
それから、内服はかぶれないので、
積極的に併用しています。
とくに漢方は、外用使用初期の赤みやヒリヒリ感を
軽減してくれる可能性がありますので、
頑張って飲みましょう。
赤みや乾燥がある一定以上ある場合
そして、例えばかゆみまである場合には、
あえてニキビの外用薬を出さない
場合もあります。
まずはお肌の土台を立て直して、
段階を踏んでからニキビ治療に入っていきます。
同時に、赤外線治療やアグネスといった
機械治療も行うことが多いです。
塗り薬だけに頼ろうとすると
うまくいかないことがあるからです。
●乾燥
カサカサだけの場合には、
やはりとにかく保湿!です。
ベタベタにすればいいというものではありません。
効率よく適度な保湿をすることが一番。
成分としては、セラミドやペプチドなどが
おすすめですが、症状のある状況ですので
保険で保湿剤をだすこともあります。
あと、個人的に好きなのは、
シアバター入りの、ワイコのクリーム。
どんなに敏感な時でもわたしはこのクリームなら
大丈夫なので、常備してます。
それから、
メソアクティスもとてもいいと思います。
電気のちからを使って
効率よく保湿剤を浸透させる技です。
●炎症
さらにすすんで炎症がおきている状況。
単なる乾燥ではなく、ヒリヒリ感がある状態です。
ひどくなると湿疹ができたり、
痒みが出たりもします。
ごく短期間であればステロイド外用剤を
使いますが、長引きそうであれば、
ステロイドではない塗り薬に
切り替えていきます。
たとえば炎症どめの薬というのは、
ドラッグストアにも売られてはいます。
ただし、その塗り薬にかぶれてしまうこともありますので、(ベースがよくない状況だから、薬にすらかぶれてしまう。)、
できれば自己判断せずに、
受診して処方薬をだしてもらって、
それを決められた期間、使いましょうね
●肝斑の悪化
ベストは、飲み薬での対応です。
トラネキサム酸ですね。
でも、併用薬や疾患の関係で使えない時もあります。
その場合は
レーザーやハイドロキノンも有効だと思いますが、
同時に起きている炎症が邪魔をして
なかなか治療がすすまないことがあります。
より慎重に、
段階的に治療を始めて加減していくことが多いですね。
擦らないことがなによりもの治療なのに
マスクという摩擦をなくすことができない。
とても難しい状況です。
スキンケアとしては
マスクトラブル中は攻めないことです。
つまり、ゼオスキンであれば、
ややアイテムを選びますね。
保湿もトラネキサム酸もはいってることを考えると、
ナビジョンDRは無難だと思います
お化粧品についても、また
書きますね。
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