この記事では、バイデン大統領による移民政策のせいで

「何百万人もが国に入ってくればネガティブな影響は避けられない。

黒人やヒスパニックは仕事を失い、家を失い、全てを失いかねない」

というトランプ氏の発言が黒人の心をつかんでいる、

と紹介されていますが、「月刊日本」の5月号で、

スタンフォード大学研究員の西鋭夫氏はこう述べています。

＜特に黒人男性がトランプに共感しています。

これまで警察から不当に犯罪者扱いされてきた黒人男性たちは、

同じようにバイデン政権から犯罪者扱いされているトランプの姿を見て、

同じ境遇の自分たちが応援しなければならないと思うようになっているのです。

これまで黒人層は民主党の票田でしたが、半分以上がトランプに流れる勢いです＞

「マイノリティー」とは何か？

「障害者差別を問い直す」の著者、新井裕樹氏ははこう述べています。

＜（マイノリティーという言葉は）しばしば「少数派」

といった訳語が当てられますが、この言葉は、

単に人口比率の多寡を意味するわけではありません＞

＜江戸時代の武士階級のように）人口比率としては少なくても、

差別や迫害といった危険・困難・不安・恐怖を感じることなく

生きていける人たちが存在します。通常そうした人たちのことを、

私たちは「マイノリティー」と呼ぶことはありません＞

＜「マイノリティー」「マジョリティー」という言葉は、

その社会や共同体への帰属意識と違和感の濃淡の差を示す言葉＞

＜仮に「マジョリティー」とは誰かについて私なりに説明すれば、

それは葛藤を伴うことなく、

自分のことを「大きい主語」で語れる人となるでしょう。

つまり「日本（人）」「社会（人）」といった言葉で自分を指し示すことに、

違和感を覚えず他人からの異議申し立てを受けずに済む人のことです＞

＜さしたる葛藤もなく社会や国や人間を代弁するかのような、

「大きな主語」が出てきてしまう人が「マジョリティー」と私は考えています＞

逆に言えば「マイノリティー」とは

差別や迫害といった危険・困難・不安・恐怖を感じる少数派、なのですね。

私は無宗教と言われる日本人に珍しいカトリック信者の家族であり、

今なら出生前診断で排除されかねない重度障害者の妹と生きてきました。

てことで、あらゆる宗教をひとくくりにして悪者扱いするような記述には、

命の危険を感じることさえありますし（ブログ記事に案外多い）

障害者が社会に対して異議申し立てすると、

ネット上で激しい非難や中傷が飛び交う現実には失望しています。

どこが「和を以て貴しとなす」国なのでしょう。

いや本来はそういう国だったのだけれど、

西洋の民主主義制度をよくわからないまま取り入れた結果、

「多数派＝善」という勘違いに陥っているだけなのかもしれません。

写真は記事とは無関係の、連休中に訪れた香川県

夕食はホテルで、讃岐うどんを頂きましたｗ

私は「マイノリティー」