日本のリーグバレーのサントリーサンバーズ大阪で8年間活躍したムセルスキー 選手が今季で引退。37歳を過ぎて、218センチの長身で飛んだり駆け込んだり、肉体への負担が半端ではないことが、彼がつけている頑丈なサポーターから伝わる、と筆者は述べています。
生まれ故郷のマキイフカは、ソ連からウクライナとなり現在はドネツク人民共和国の支配下にあります。一言で『何人』と言いにくいですが、23歳の時にロシア代表として出場したロンドン五輪の決勝で大活躍、金メダル獲得に貢献しました。
そんなムセルスキーがなぜ日本に来てくれたのか。彼はこう語っています。
ロシア代表の一員として何度か日本を訪れて、日本のバレーボールの成長の理由に興味を持っていた。また、日本の成り立ちにも心を奪われて、いつか妻と一緒に日本に住みその文化に触れたいと思っていた、と。
チームにとっては強くて優しい『お父さん』だった
理解できないこともあったし、嫌な思いもあった。全ての物事と同じように完璧な国などあり得ない。良いところもそうでないところもあるけれど、日本に住み始めた時、こちらが日本の伝統や文化に敬意を払い、ルールを守り自分たちから順応していこうと妻と話した、とムセルスキー は語ります。
日本では異邦人として辛い思いをすることもあったけれど、妻も子供も不平を言わずに自分を支えてくれた。ウクライナからロシアに国籍を移したため、謂れのない非難もあった。切り抜けてこれたのは家族がいたからこそ。遠征が多くて一緒に過ごせなかった家族との時間を取り戻して、故郷の親族や友達のそばで暮らしたい、というムセルスキー 。
元チームメイトの柳田将洋選手からも花束が。
インタビューの前に、自分にとって英語は第二言語なのでメモを見ながら答えてもいいかと尋ねるムセルスキー 。そんな断りを入れる律儀な選手は初めてだと筆者は言います。どこか控えめで我慢強いロシア人。日本人につながる精神があるからこそ、ロシアには日本ファンが多いのでしょう。
決勝の相手チームも一緒に巨体のムセルスキーを胴上げ。







