リビングの中央に鎮座する電子ピアノ
彼が我が家に来たのは
カレコレ30年前…
長女がはじめに弾き始め
その後次女に引き継ぎ、しはらく弾いてた
彼女は小学校から吹奏楽部に
高校に入学して吹奏楽から離れるまで
時間があるときは弾いていた…
社会人になり仕事が忙しく弾くこともなくなり
さらに都心に一人暮らしをはじめ
まったく弾くことがなくなった
帰省しても触ることがない…
そのまま触れることもなくリビングに鎮座
数年前から、奥さんは次女に処分するよ
と告げると次女は、待って…と
それからまた数年、そのままに
彼は
YAMAHA クラビノーバ CLP-560
製造は1990年、既に34年
部品は既にもうない、故障しても簡単には
直せない…
彼の横には、REGZAがいる
このREGZAの液晶に異変、スジが入りはじめた
量販店にテレビを見に行く
店員さんに話を聞くと
「スジはだんだん大きくなりますよ、買い換えを考えたほうがよいですよ」と
現在、40インチ…
いろいろ見て、場所的にも43インチかなと
ただ電子ピアノが少し邪魔になる
次女に再度奥さんが確認
彼女は渋っているみたい、何故、そんなに思い入れがあるの?
奥さんが
「30年以上経ってるから音がならなくても
修理もできないけど…
いまの部屋に置けるの?」
数回のやり取りがあり、廃棄を承諾
検索して、古い電子ピアノを引取ってくれる業者に
連絡
金曜日に引取が決まった…
前日の木曜に確認の連絡が入ることに
あと数日…