すばらしき世界  ★★★★

 

 

キャスト

 

役所広司

仲野太賀

六角精児

北村有起哉

長澤まさみ

橋爪功

梶芽衣子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元ヤクザの三上正夫(役所広司)は殺人罪で収監されてから13年後

出所し身元引受人の庄司夫妻(橋爪功・梶芽衣子)に迎えられる

 

 

TV プロデューサーの吉澤(長澤まさみ)は

「前科者の社会復帰」をテーマに

三上を取材するよう部下の津乃田(仲野太賀)へ依頼

 

 

三上は生活保護を申請するため役所へ向かうが

対応に腹を立て持病のせいで倒れてしまう

入院した三上のもとへ、津乃田が訪ねてくる

三上は母親探しの協力を条件に取材依頼を受ける

 

退院後、アパートで暮らし始める

公衆電話を使って、仕事先を探す三上に

ケースワーカーの井口()が携帯電話を持つことを勧める

 

 

失効した免許証を更新するため警察署に行くが

免許を取り直す必要があると言われ、また怒鳴ってしまう

 

その日の帰り、スーパーで万引きを疑われた三上は

声を荒げ、カバンや上着を脱ぎ無実を証明

勘違いに申し訳なく思った店長の松本(六角精児)は

三上のカバンに教習本を見て

免許が取れたら仕事を紹介すると伝えた

 

 

 

三上は教習所に通うお金がなく

一発勝負で運転免許試験を受けたが不合格

 

津乃田と吉澤が三上を焼肉屋へ誘い

その帰りにヤクザ風の2人組に脅されている会社員を目撃し

三上は喧嘩を売ってしまう

津乃田と吉澤はその様子を撮影し始めるが

脚立を相手に振りかざす三上を見て津乃田は怖気づき

撮影を止めようとするが吉澤は撮るように指示

 

 

 

その後、過去の仲間であった下稲葉の家に向かった三上は

ヤクザは今では口座も作れず

子供も幼稚園に入れないといった現実を知る

 

近くで釣りをした帰り下稲葉の家へ戻ると

そこには複数の警察車両があり

下稲葉の妻に止められ中には入らず東京へ戻る

 

三上は津乃田と再会し

三上が子供の頃にいた施設へ向かったが

書類はすでに廃棄されており

母親のことは結局分からないままであった

 

 

前向きに生きようとする三上の姿を見た津乃田は

三上を題材にした小説を描くと宣言

 

前科者であることを受け入れてくれる職場を井口から紹介され

介護施設の見習いとして時給990円で働くことが決まる

三上は松本にも報告

そこで教習所の費用分を渡され

働いてから返してくればいいと言われる

 

 

そして、教習所へ通い免許を再取得

三上のアパートでは就職祝いが行われ

津乃田・松本・庄司夫妻から自転車をもらう

 

新しい日々が始まる

 

職場では、障害者も働いていた

ある日、彼が職員にいじめられているところを目撃

三上は必死に耐え、見なかったフリをした

さらに、職員たちが彼の真似をして、彼のことを非難する場面も見逃した

 

その帰り、三上は何も知らない彼からコスモスを渡され受け取る

帰宅途中、元妻から電話がかかってきて

今度娘と一緒に会う約束をすることができた

 

 

三上はアパートに着き大雨の中洗濯物を取り込んでいる途中

心臓に痛みが走り、倒れてしまう

ようやく普通の幸せを感じられるようになった三上は

帰らぬ人となった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想は・・・

 

 

 

 

 

実在の人物がモデルの小説「身分帳」が原案

役所広司さんさすがです

 

 

 

 

すぐに怒って怒鳴る三上

三上が怒ることは間違っていなくて

普通は呑み込む言葉や行動を吐き出してしまう

 

私はこの手の感情的な怒鳴る人がすごく苦手なので

社会で疎まれるのが理解でき

この先どうやって生きていくのか・・・と思った

 

怒鳴らなくても

暴力をふるわなくても注意も反論もできる

 

 

あんたみたいな人には

世間は生きづらかようが

 

うん

でも、死ぬわけにはいかん

そう

死ぬわけにはいかない

 

 

社会とつながっているように

だから必死で職を探した

一般社会で暮らしてこそ良くも悪くも

生きていく術を学べるのだから

 

周りにいた人たちは三上が努力して近づいた人ではない

近くのスーパーの店長

市役所職員

身元引受人

TV局の男性

選んでもいないのに

深く良い人たちだった

 

 

 

人はこんなに簡単に深く良い人と出会えてるのかな

三上が更生しようとしている前科者だから

良い人は助けようと思う気持ちが強くなるのか

ポスターの通り

この世界は生きづらくあたたかい

 

 

 

本当に必要とするもの以外は

切り捨てていかないと

自分の身

守れないから

人間は強くないんだ

だから逃げるのは敗北じゃないぞ

勇気ある撤退なんていう言葉があるだろう

だから逃げてこそ

また

次があるんだ

 

反社会の人には行政は何も助けないのですね

それは組に所属しているということ?

 

 

 

刑期を満了で出る人は

どこで何をしても自由らしいのですが

多くの人が帰る場所がなく

約半数は5年以内にまた罪を犯して

刑務所に戻る統計があるらしいです

 

 

出所の時のバス停

あんなに風に見送ってもらったら乗車してる人

ちょっとビビりそう😅

 

 

かなり久しぶりに梶芽衣子さんを見た!😅

 

 

介護施設で働く知的障碍者は切なかった

一緒に働く人たちにとっては

納得のいかないこともあるだろう

そこは責任者がしっかり配分してね!という感じ