殺人者のパラドックス  ★★★☆☆

 

 

 

キャスト

 

チェ・ウシク

ソン・ソック

イ・ヒジュン

クォン・ダハム

キム・ヨハン

 

 

 

 

半年前に除隊した普通の大学生イ・タン(チェ・ウシク)

カナダへのワーキングホリデーを計画している

ある日、ロッキー山脈の写真を注文し

部屋の壁に飾ろうとするが

ハンマーがなくて釘を打つことができなかった

 

 

タンがコンビニでのバイトからの帰宅途中

倒れている酔っ払いを発見し

近くにいたその人の友人に状況を知らせて助けようとするが

その男は逆上してタンに襲いかかる

タンはとっさに持っていたハンマーで男を殴り、致命傷を与えてしまう

犬を連れていた女性に目撃されていたことに気づくが

彼女が盲目であることがわかり女性と盲導犬が通り過ぎるのを待つ

混乱した彼は現場から逃げかえり自宅で血を洗い流す

 

翌朝、刑事のチャン・ナンガム(ソン・ソック)はタンの関与を疑い

コンビニの防犯カメラ映像を調査するが

死亡した2人が互いに殺し合ったと結論付けられる

 

一方、殺されたキム・ミョンジンという男の身元が連続殺人事件の容疑者

ヨ・ブイルという人物であったことが明らかになる

 

 

 

 

刑事ナンガムは警察官だった父親を昏睡状態にした元警察官の逃亡犯を追っていた

 

コンビニに事件現場に居た盲目の女性が現れ

タンに200万ウォンを要求

彼女は完全な盲目ではなく

タンが人を殺すところを見ており

犯行に使用したハンマーを所持していることを伝える

 

 

タンは金を用意し指示された住所に向かうが

金は1回ではなく毎月だと脅され

ハンマーで彼女に襲いかかり、女性を殺害

彼は金を回収して家を後にするが、玄関扉には血が残されていた

 

数日後、遺体が発見され、ナンガムらが現場検証を始める

しかし、彼女の犬が証拠を舐め取ってしまったため

タンに関連する証拠は見つからなかった

さらに、家の庭からは白骨化した2体の遺体が発見される

タンはニュースで自分が殺した女性ソン・ヨオク(チョン・イソ)が

殺人犯であったことを知る

 

 

 

 

 

その後、タンは不良少年2人に絡まれる

不良少年2人は遺体で発見され

自宅で返り血を浴びた状態で目覚めたタンは

ハンマーの隣にレンガとメモが置かれているのを発見する

助けが必要なら、連絡を

 

 

タンはメモに書かれていたユーザーネーム「Only For Heros」という連絡先にメッセージを送る

ナンガムはタンの不審な行動に目をつけ

自首したサンムクという男性が虚偽の自白をしていることを見抜き

真犯人を追求する

ナンガムはバットマンを愛するライブ配信者のノ・ビン(キム・ヨハン)に接触し監視

 

 

 

4ヶ月前、タンは電車で「Only for Heros」を名乗るビンに声をかけられる

ビンは自らをバットマンのサイドキック、ロビンだと称し

意図せず悪者を殺しているタンの才能に惹かれ一緒に世直しを誘う

 

 

 

タンは「Only for Heros」のジャケットと警棒を手にし

自分の感覚を頼りに5人目の殺人

 

 

 

 

タンが釜山にいることを監視カメラから突き止め

家族に捜索願を提出してもらい釜山での捜査を始める

 

スーパーマーケットで働いていたタンは

同僚のギョンアが殺害されたことを知る

タンは嫌な予感を感じて逃げようとするが

ナンガムもスーパーマーケットに現れる

 

タンがバックヤードに駆け込むと

そこにはソン・チョン(イ・ヒジュン)が待ち受けていた

タンはチョンが多くの殺人をしてきた悪者であることを察知

遅れてナンガムが到着すると、2人の姿は消えていた

 

 

 

ビンが帰宅すると部屋でチョンが待ち構えていて

タンと2人で会う機会を設けることを要求

 

ナンガムは警察署に連れてこられていたビンを問い詰めるると

ビンはソン・チョンの仕業であることを伝え

独自に調べていた捜査資料を手渡す

ビンはタンはチョンとは違う人間だと主張する

 

タンはチョンが自分とは違い

見抜く能力がなく世直しを名目に殺人をしていることを悟る

 

 

 

ビンはタンと合流し南へ向かう計画を立てる

 

その頃、ナンガムはチョンがプヨン建設の会長を狙っていると察し

会長の居場所に向かう

ナンガムが現場に到着すると

チョンは会長の頸動脈にワインオープナーを突き刺し人質に・・・

チョンは逮捕されるが輸送中に脱走

 

 

タンとビンはチョンの逃亡を知り

共犯の容疑者として2人の顔が全国放送されたことに驚く

 

タンはビンに仕掛けたGPSを追って廃工場に到着し

チョン、ビン、ナンガムの前に現れる

銃撃戦が始まりビンが撃たれて死亡してしまう

タンはナンガムの代わりにチョンを撃とうとするが

チョンが反撃しようとした瞬間

ナンガムはついに銃を撃ち、チョンを殺害

 

 

 

ビンはチョンに会う前に、タンを守るために

すべての罪を自分が背負うとナンガムに伝えていた

この決断により、事件はチョンとビンによる犯行として処理され

タンは罪から解放される

 

 

その後、タンはフィリピンに渡るが

しばらくして不法移民として捕まった際に、自分に前科がないことを知り驚く

タンは韓国に送還される

 

ナンガムは犬と散歩している際に

殺人事件の被害者が実は容疑者だったというニュースを見る

一方、タンは通りを歩いているときに何者かにぶつかり

首筋に鳥肌を感じて振り返る・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

パラドックスとは?

 

正しく見える前提や論理から

納得しがたい結論に

行きついてしまう問題のこと

 

 

ウシク&ソックで楽しみにしてました

平凡な大学生から次々殺人を犯していくタン

タンは殺人鬼と呼ぶべきなのか・・・サイコなのか

スパイダーマンやバッドマンみたいな姿ではないけど

特殊能力をもっている

ダークヒーローなのか?

 

 

空も飛ばない

蜘蛛の糸ももたない

イ・タンは断罪するヒーローだ

彼のレーダーにかかったものは

法の目をかいくぐったもの

死んで当然のもの

いや 人間のクズ

断罪は法と倫理に縛られず純粋で絶対的だ

犯罪は必ず証拠を残すが

断罪は証明不明な領域だ

 

イ・タンの殺人は純粋な善意であり

絶対的な正義である

裁く権利など誰にもないが

世直しは必要なのだ

ビンの考えですが

これがパラドックス?

 

 

殺人ってつらいでしょ

なれるまで

こんな世直し正義じゃない

これはタンがナンガムに言った言葉です

 

 

タンと言えば

悪霊狩猟カウンターズ」のムンが悪霊を待ち構えて戦う場所

タン(地)が消えると力が半減

…これには関係ないか😅

 

 
ウシクは本当に不思議な雰囲気の人だ
とにかく飄々としているように見えてしまい
殺人犯とかになると興味津々
 
お相手のソックは相変わらず
色気やらフェロモンやら男性ホルモンやら
まき散らしまくりでした😅
 
 
中に出てきたドストエフスキーの小説「罪と罰」とは・・・

社会を発展させるために凡人は

非凡人に服従するのが義務であり

非凡人は世界を動かすために

既存の法律を無視してもよい

非凡人こそが

真の人間である

 

そして自分は選ばれた非凡人であるという
意識だった
いや、そう思い正当化したかったんでしょうね
 
 
世の中には法を逃れたり
また、うまく逃げたりと
捕まっていない犯罪者がいるだろうし・・・
映画で見るダークヒーローは
面白く見れれるけど
やっぱりリアルは怖い😱
 
タンはこんな世直し正義じゃないと言ったんだから
こうではないよね・・・?
でも、ラストシーンが気になる