「大丈夫ですか?」
「…ダイジョウブデス…」
良かった…
さっきより顔色がいい…
「スイマセン…」
起き上がろうとするその人の肩を押さえ
「もう少し寝てた方がいいですよ」
「…。」
「お腹空いてませんか?」
その人は首を横に振ったけど…
グゥゥ…
とお腹の鳴る音が…
「何か作って来ますね」
私は急いで台所に行った。
何を作ろうか冷蔵庫の中を見ていたら
ふと、あの人が顔が浮かんできた。
あの人…
すごく疲れているみたい…
それに…
すごく悲しそうな顔をしていた。
ワン
ハッ
「はいはい、早く作るね」
犬に急かされ
私は玉子を手に取った。