寺社No.6525 

御朱印No.6910 

稲田神社 

稲田姫御誕生地

島根県仁多郡奥出雲町 

2024年5月18日




拝殿
本殿





稲田姫
スサノオノミコト

【稲田姫、櫛名田比売】
スサノオノミコトの妻
「クシナダヒメ」とは、古事記では「櫛名田比売(くしなだひめ)」、日本書紀では「奇稲田姫(くしいなだひめ)」と表記する日本神話の女神です。 クシナダヒメは、アシナヅチ・テナヅチ(足名椎命・手名椎命または脚摩乳・手摩乳)の夫婦神の間に生まれ、出雲国の肥の川上流に住んでいました。
テナヅチ・アシナヅチ夫婦は、8人の娘に恵まれて家族で出雲国に住んでいましたが、ヤマタノオロチ(八俣遠呂智、八岐大蛇)という怪物に悩まされていました。 「ヤマタノオロチ」とは、高志(現在の北陸地方)に住む8つの頭と8本の尾を持った巨大な怪物で、年に一度テナヅチとアシナヅチのもとへやって来ては娘を食べてしまうのです。 こうして毎年娘をひとりずつ失っては悲しみに暮れていた夫婦でしたが、今年はいよいよ最後に残った末娘であるクシナダヒメが犠牲となってしまう年であり、夫婦とクシナダヒメは肥の川のほとりでしくしくと泣いていました。 夫・スサノオとの出会い そこに、高天原で暴れた罪を問われ追放処分となったスサノオが、たまたま通りかかります。スサノオに涙の理由を問われたため夫婦が事情を話すと、スサノオはクシナダヒメを嫁に貰うということを条件にヤマタノオロチを退治することを約束。スサノオがアマテラスの弟であると知った夫婦はこれを快諾し、早速スサノオとヤマタノオロチ退治の計画を立てはじめました。 スサノオはまず、クシナダヒメを櫛の姿に変えて自らの頭に挿し、そして夫婦にはとても強い酒と8つの門を作るよう指示。醸造されたその濃い酒を8つの酒桶に入れ、8つの門の中に置くという罠を仕掛けたのです。しばらく待っていると、やがてヤマタノオロチがその姿を見せました。眼は赤い鬼灯のように光って背中には松や柏の木が生え、身体は8つの谷間までのびています。 しかし、酒を見つけたヤマタノオロチは、スサノオの計画通りそれぞれの酒桶に入った酒を飲むと、たちまち酔い潰れて寝てしまいました。そして、ヤマタノオロチがぐっすりと眠っている隙にスサノオが十拳剣(とつかのつるぎ)で斬り付け、ヤマタノオロチを退治することに成功したのです。 このとき、スサノオの十拳剣の刃が欠けてしまっていることを不思議に思ったスサノオがヤマタノオロチの身体をよく見ると、中から大刀が出てきました。スサノオは、この大刀を高天原に住むアマテラスに献上。これは「草那芸之大刀(くさなぎのたち)」と呼ばれ、のちに三種の神器のひとつとなりました。現在は、熱田神宮(愛知県名古屋市)のご神体となっています。

(出雲横田駅の稲田姫像)

笹宮

奥出雲は、松本清張「砂の器」の舞台です。