過去に同様の投稿をしたことがあるが、いざ子供の受験となると大分状況が違っていたので、ここで改めたいと思う。(そもそも自分や友人/知人の受験体験が古すぎた。申し訳ありません。)エリアについては、我が家の受験地となる東京、神奈川がお話しの中心になります。

 

・帰国生/海外生入試

帰国生入試の魅力は、同じ高校を受験する場合、一般入試と比較すると競争率が低いことにある。

帰国生の定義を募集要項で確認すると、海外在留期間は、継続して1年以上とか1年6ヶ月以上で、出願時に帰国後2年6ヶ月以内等、3年以内に設定している学校が多い。しかし注意して欲しいのが、「保護者の海外勤務に伴い」と記載している学校だ。つまり、母子留学や単身留学のお子さんは帰国生/海外生にはあたらないことになる。帰国生に人気の学校だとICUや青山学院等に記載されている。この定義設定の意味が分からないが、私立だからまぁ仕方ない。と思いきや、神奈川県の帰国生入試にも同様の記載がある。東京には無い。

「保護者の勤務で留学生を定義するのは公立でありながら不公平では無いか?」の旨、神奈川県にメールで問い合わせたところ「私の海外長期滞在の経緯等詳細を電話で聞きたい。」との返信があった。

親ありきでは日本のグローバル化は遅れる一方だ。

 

・併願優遇入試

志望している私立校が設定している内申点の基準を満たしていれば、第一志望の公立校に不合格だった場合には、その私立校への入学を確約することで、ほぼ間違い無く合格できる仕組(第一志望が私立でも併願優遇を認める学校もある)。お恥ずかしながら、全く知らなかったが、何とも素敵な仕組みだ。

第一志望が公立の場合、以前は滑り止めとして私立を2校は受験していたように思うが、この制度の登場以降、公立中学生の私立受験校数は、減少傾向にある。去年では、東京は1.3校、神奈川は0.8校、千葉は1.1校、埼玉は1.07校だ。

 

・推薦/単願入試

志望している私立校が設定している内申点の基準を満たし、かつ合格時には入学を確約する仕組み。中学校長からの推薦が主だが、自己推薦を採用する学校もある。合格時の入学確約があるため、競争率は1.0倍が普通だが、人気校の場合はそうでは無い。志望校の過去の推薦入試結果を確認して欲しい。

 

・内申点

内申点に加点される措置として多いのが、英検だ。準2級以上で1点、2級以上だと2点加点してくれる学校もある。2級取得で推薦受験できる学校もあるので、推薦/単願、併願優遇を検討される場合には必須アイテムだ。

注意事項としては、中学3年間の欠席日数と中3時の9教科評定だ。欠席日数が多かったり、評定に1や2があると推薦/嘆願や併願優遇の対象とならないケースがあるので、検討している各校の募集要項は受験の2年くらい前から目を通しておくのも良いと思う。

 

上記等を募集要項で確認の上、帰国生、併願優遇、推薦/嘆願の入試区分から、お子さんに有利な受験方法を採用している学校を選択するのが良いだろう。(実力があれば、余計なことは考えず、一般入試で勝負だ。)

 

我が家は内申点と通学時間(片道1時間以内、近ければ近いほど良い。)を優先し、受験校を2校に絞った。

次回は受験校選択までの経緯(我が家の)についてご案内予定です。