お子さんの英語教育目的等でインターナショナルスクールに入学をしが、「高校は日本の学校に通いたい!」というお子さんの希望で、受験対策等も兼ねJSKLに途中転入してくる生徒も少なからずいる。

本帰国のタイミングをお子さんの高校入学時辺りでと検討しているご家族は、入学済のインターナショナルスクールとJSKLを比較してみてもいいのではないか。

と言うことで、今回はインターナショナルスクールからJSKL中学部への転入メリットの有無を簡単に検討してみた。

 

・生徒数と卒業後

JSKL中学部の生徒数は今年の9月2日現在で、1年生が47、2年生が40、3年生が20の計107名だ。学年が上がっていくと、生徒数は減少する傾向にある。なぜなら、高校受験時の「帰国生の定義」として「継続して1年とか1年6ヶ月以上の海外在留」とする学校が多いため、2年時以降に日本から転入して来るメリットがほとんど無いからだ。保護者の転勤による出は有っても、入りは非常に少なくなる。

また、残った生徒も卒業後は日本の高校に進学するため、マレーシアに残る生徒はごく僅かだ。

令和2年度の卒業生は32名、インターに進学した生徒は2名

令和3年度の卒業生は19名、インターに進学した生徒は4名

令和4年度の卒業生は25名、インターに進学した生徒は1名

 

・過去3年間の進学実績校(一部抜粋)

生徒の殆どが駿◯等の塾に通っている。入塾検討時に「駿◯の海外校の中でも、マレーシア校の生徒の実力と実績は極めて高い。」と説明を受けた。

公立:日比谷(東京)、青山(東京)、土浦第一(茨城)、旭丘(愛知)横浜国際(神奈川)、川越(三重)、千里(大阪)、神戸(兵庫)

岡山城東(岡山)、宝塚北(兵庫)、尼崎稲園(兵庫)、船橋(千葉)

国府台(千葉)、箕面(大阪)

私立:ICU、桜美林、かえつ有明、早稲田高等学院、慶應女子、土浦日大

早稲田本庄、立命館宇治、啓明学院、法政第二、西大和学園、青陵

慶應湘南藤沢、桐蔭学園、法政国際、山手学院、早稲田佐賀

在外日系:早稲田渋谷シンガポール

 

・授業料

スクールバス代、日本人会会員費等を合わせて50万円弱/年程度?だったかな。留学当初の目的(例えば英検準1級合格)を達成していれば、インターにこだわる必要も無い。100万円を超える授業料を払っているインターからの転校は、かなりの減額になる。(通塾代をプラスしても、インターの学費と同額くらいになる。)

 

上記を鑑みるに、3年生になると友達が極端に減ってしまう可能性があるが、進学実績、授業料ではメリットもある。お子さんの高校進学時に本帰国を検討している方は転入を検討してみても良いと思う。

因みに、JSKLに入学するためには、長期滞在ビザ(就労ビザやMM2H等)

を取得していることと、日本人会への入会が必須だ。(入会には会員の紹介が必要。)お忘れなく。