
「ああしんど」は
創元推理文庫
「猫のまぼろし猫のまどわし」東雅夫=編に収録されている
猫にまつわる怪談話です。短編のですぐに読めます。
短編ながらブログ管理人の印象に残った作品でした。
ネットで調べてみますと作者の池田蕉園(イケダ ショウエン)さんは明治時代から大正時代にかけて活躍した女流画家、日本画家の方だとわかりました。川合玉堂氏に師事して、31歳の若さで夭逝しています。
ああしんどは
池田さんのお祖父様の子供時代にいたという「三」という三毛猫の話です。
18年近くも生きていて、ある冬に炬燵の上で丸くなって寝ていて、伸びをして起き上がり
「ああしんど」と言ったそうですよ。
気味悪がって捨てても戻って来てしまったそうです。
「三」、そのうちにしっぽが2つに分かれた化け猫の猫又になったのではと
ブログ管理人は密かに思いました。