
満腹亭留太郎の落語の時間だぜ。
木戸銭はずんでくんな。
ブログ管理人が昨日寄席に行って来て
新作落語の「ラーメン屋」聴いて来たからよ。
オイラが説明してやるぜ。
夜更けの街角に屋台のラーメン屋があったと思いねえ。
老夫婦二人で切り盛りしている店なんだぜ。
そろそろ店仕舞いという時刻になって、年の頃は二十代という若い男がやって来たんだぜ。男はラーメンを注文すると、あっという間に平らげ、おかわりを頼んだぜ。
よほど腹減ってたんだろうよ。二杯目もすぐに食べ終え、三杯目。
その様子を見ていた老夫婦の女房は「おじいさんの若い頃に似ている」と言ったぜ。
この老夫婦には子供が無く、もし子供がいたらこんな若者になっていただろうかと思ったぜ。三杯のラーメンをすっかりと平らげた若者は「おれを無銭飲食で交番に突き出してくれ」と言うんだぜ。
訳を聞くと、男は子供の頃から身寄りが無く、勤めも続かないので金もなく、頼れる人もところもないのでヤケを起こしたんだぜ。
老夫婦は交番に突き出すめえに、家に連れて来て
あれこれ頼み込むんだぜ。
お金を出して
「おとっつぁん」「おっかさん」と呼んでくれと。
最後若え奴は涙声になってよ。
金はいらねえから、オイラのことは
「せがれ」と呼んでくれと
老夫婦に頼むんだぜ。
この無銭飲食の若え奴は
根っからの悪党じゃねえぜ。
最後はめでたしめでたしの話だぜ。
ちょうど
桂米助師匠のYou Tubeがあったから
貼っておいたぜ。
オラァ、親切だからな。