
オイラは
満福亭留太郎だぜ。
みらあじゅ姉ちゃんはじめ
怖い話が好きな奴らのために
今日は
「お化け長屋」演じてやるぜ。
長屋にモクベエ(杢兵衛)って奴が住んでいたんだ。
物置に使いたいからよう、
絶対に一部屋は空き部屋にしたかったからこんな悪巧みを思いついたぜ!
ズバリ、怪談話よ。
誰かが部屋を見に来たら怖い話を聞かせて追払うんだぜ
最初はうまく行っていたぜ。
でもよ、次に強気の職人が来たら職人は気にせず強引に引っ越して来たんだぜ。
今でもいるんじゃねえのか?
事故物件でも平気な奴ってよ。
まぁ、それと一緒だわな。
杢兵衛は困ったぜ。
長屋の住人たちと悪巧みよ。
怪談を再現して職人を追い出す作戦に出たぜ!
長屋の住人たちは
部屋に隠れると仏壇の鉦を鳴らしたり
冷たいもので職人の顔を撫でたんだ。
職人は怪談は本当かとびっくりして逃げて行ってしまったぜ。
成功に味をしめた長屋の住人たち。
今度は通りかかった按摩の男を引き込んだぜ。
布団の中で
大入道が寝ているような演技思いついたぜ。
ところがそこに
職人が親方まで連れて来たんだぜ。
まさか親方までとは杢兵衛奴ら長屋の住人たちは想定外だわな。
按摩を置き去りにして逃げて行ってしまったぜ。
呆れた親方
「按摩を置き去りにして意気地ねえな。とんだ尻腰のねえ野郎だぜ」
按摩
「へえ、腰の方はさっき逃げてしまいました。」
おあとがよろしいようで。
偶然最初は成功しても
2回目が成功するとは限らねえよ。