
私の家では何も起こらない
は恩田陸さんのホラー小説です。
何も起こらないどころか
結構起きているでしょう!とツッコミ入れたくなりましたね。
簡単なあらすじです。
いわゆる幽霊屋敷ものです。
女流作家の私は、叔母が二十年前に手放した屋敷を買い取り、一人暮らしをしているのです。
この屋敷は幽霊屋敷と呼ばれていまして様々な人達が移り住んできた歴史のある屋敷なんですね。
幽霊屋敷との悪評がたっているのですが、主人公の私はこの屋敷を気に入り、仕事に専念していました。
ある日、一人の男が訪ねてきてこの家のことについて根ほり葉ほり聞きますが、その様子は明らかに変でした。
変な様子の理由はやがて明らかになるのですが、理由を明かしてしまうとネタバレになってしまうので、敢えて詳しくは書きません。
この小説に出て来る屋敷は
明らかに幽霊屋敷なのですが
どんな家も幽霊屋敷になりうるんだなと感じました。
幽霊屋敷って個人的には
その家の持つ記憶が
幽霊屋敷という概念を持たせているような気がしました。
ものすごく怖いホラー小説ではなくて
どちらかと言うと
ダークファンタジーのようでした。