今ロシアとウクライナの戦争で
人間さんの世界
大変なことになっているよね。
こんな時だからこそ
禁じられた遊び
見て欲しいよ。

一言でいうと
戦争で親を亡くした小さな子どもが
残酷な運命辿るお話なんだよ。
映画の舞台となるのは1940年。
第二次世界大戦下のフランスなんだよ。
ドイツ軍に占領されたパリからは大勢の市民が逃げ出していたよ。
その中に両親に連れられた5歳の少女ポーレットもいたんだよ。
ドイツ軍の戦闘機に爆撃され、両親と愛犬ジョックは死んでしまうんだ。
死んだジョックは川に捨てられてしまい、追いかけたポーレットは道に迷ってしまうんだ。
貧しい農家のドレ一家では、長男ジョルジュが迷い込んだ馬に蹴られ怪我してしまうんだ。
その拍子に逃げた牛を追ったドレ家の末っ子ミシェルがポーレットと会って、彼女を家に連れて帰るんだ。
ドレ家は両親を失った幼いポーレットをかわいそうに思って、色々と世話を焼いてくれたよ。その夜、ポーレットは死んだものは穴の中に埋めるのだとミシェルから聞かされるんだ。
次の日、ポーレットはジョックを埋めるために土に穴を掘ろうとするよ。
そこへ偶然司祭が通りかかり、祈りの言葉を教えてもらったよ。
ポーレットはその場を離れ、水車小屋で再び穴を掘り始めるんだ。
やって来たミシェルに手伝ってもらい、ポーレットは祈りを唱えながらジョックを土に埋めたよ。
ジョックが寂しくないよう墓場の仲間が欲しいとポーレット。ミシェルはたくさんの動物の墓を作ろうと言い出すよ。
ミシェルは墓に十字架を立て、立派な墓地にするとポーレットに約束したんだ。
帰ったミシェルは早速十字架を作り始めるけどね。
どうも上手に作れないんだよ。
ところでね
馬に蹴られたジョルジュの病状は急激に悪化し、血を吐いて死んでしまうんだ。
ジョルジュのための霊柩車に見事な十字架が飾られているのを見つけたミシェルはそれを盗んでしまうよ。
お葬式の時に、十字架が無いと気づいた父に問い詰められたミシェルは、仲の悪い隣家グアール家の仕業だと嘘をついてしまったよ。
ポーレットは教会の美しい十字架を気に入ったよ。
埋葬の際も、二人は墓場の十字架ばかりを気にして次第に墓作りに夢中になってしまうよ。
ミシェルはポーレットのために教会の十字架を盗もうとして失敗し、司祭から叱られてしまうんだ。
それを聞いたポーレットは、教会の墓場から十字架を取ればいいと無邪気に言ったよ。
夜を待って、二人は手押し車にジョルジュのものも含めた十字架を積み込み、水車小屋へと運びこむんだ。
後日墓参りに出かけたドレ家。
そこでジョルジュの十字架が無いことに激怒した父は、グアール家の十字架をめちゃくちゃに壊してしまったよ。
遅れてやって来たグアール家は激怒し、父親同士の殴り合いに発展してしまったよ。
飛んで来た司祭は、十字架を取った犯人はグアール家ではなくミシェルだと叫ぶんだ。
ドレ家に警察が来るんだ。
てっきりミシェルが十字架盗んだせいだと思っていたら違って
戦争孤児になったポーレットを孤児院に入れるためだったんだよ。
連れて行かれたポーレットが駅で待っているとね。
どこからか
「ミシェル」と呼ぶ声がしていたのと
死んでしまった母親に似た人がいたから
ポーレットは
「ママ、ママ」と追いかけて行くとこで終わるんだよ。
バカげた戦争で
ポーレットのような
戦災孤児を出してはいけないんだよ!
十字架盗んだのは確かに悪いことだったかもね。
だけどね、ポーレットは小さ過ぎて
死んでしまうって意味がわからなかったんだよ。
二人の禁じられた遊び
誰が責められるんだろうね。