絵本 きかんしゃやえもんは
阿川弘之さんの作品です。
阿川弘之さんの著書には
「山本五十六」などがあるそうです。
こんな童話も書いていたんだなあと思いました。
主人公は
長い間働いて年をとり、すっかりくたびれてしまった蒸気機関車のやえもんです。
同じくらい年寄りの小さな客車を引いて、小さな駅と大きな駅との間を行ったり来たりしているんです。
ある日、町の駅で電気機関車から「まっくろけのびんぼうぎしゃ」と馬鹿にされたやえもんは
すっかり電気機関車の暴言に腹を立てます。
黒い煙と赤い火の粉を吐いて怒りながら、田舎の小さな駅に帰って来ました。
そのせいで、途中の田んぼが火事になってしまいました。
お百姓さんたちの怒りを買ったやえもんは、くず鉄にされることになってしまいます。
しかし救世主が現れました。
そこに東京の
交通博物館の人がやえもんを譲ってほしいとやってきたのですね。
くず鉄にされるところだったやえもんでしたが
日本に2台か3台しかないという珍しい古い機関車で
ピカピカにされて
颯爽と交通博物館にいきます。
そして幸せな毎日を送るようになるのです。
一生懸命働いて来た
おじいさん機関車のやえもんが
最後には幸せになれてε-(´∀`*)ホッホッとしました。
なんでも新しいから良いという訳ではなくて
やえもんは古いからこそ
貴重に扱われたのではないでしょうか?
人間でも
ものでも
お年寄りは大切に
という教訓が含まれているような気がしました。