山と村の怖い話 平川陽一著 | 星導夜

星導夜

何気ない日常にも素敵なことが満ち溢れているように思います
日常のささやかなよろこび、楽しみを書き留めてみたいと思います


平川陽一氏の

山と村の怖い話

を読んだ。

日本の山そして村の怪談ばかりを75話収録している。
伝承が元になっている話が多いので
信憑性は高いと思う。

個人的に一番私が気にいった話

村で大切にしているお地蔵様を

ある豪雨の夜に

命からがら一緒に避難したら

その村だけが土砂崩れの被害に遭わなかったエピソード。

岡山県であった話というが

お地蔵様が村人を守ってくれたに違いない。

同じ岡山県つながりで

横溝正史の「八つ墓村」のモトネタになった

「津山三十人殺し」もあったが

こちらには人間の悪意が渦巻いていて

なんともやりきれない気持ちだった。

津山三十人殺しについては
ネットで検索したので貼っておく。


肺結核や徴兵検査に落ちて

この集落の住人たちからは

村八分にあっていた。

そんな心の闇が

大量殺人鬼を生み出すきっかけになった事は

幽霊よりも恐ろしいものだ。