おばけのチンドン屋さん 創作童話 | 星導夜

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何気ない日常にも素敵なことが満ち溢れているように思います
日常のささやかなよろこび、楽しみを書き留めてみたいと思います

おばけ👻のチンドン屋さん

みらあじゅの創作童話


みらあじゅ画⏫⏫


この前の


蒸し暑くて寝苦しい夜のことでした。


お布団に入ったものの


なかなかわたしは寝付けないで


困っていました。


寝苦しいのもあったのですが


昼間仕事で嫌なことがあってモヤモヤしていたのです。


丑三つ時を過ぎたときでしょうか?


ふいににぎやかな曲が窓の外から


聞こえて来るではありませんか。



いったい何かと思って窓のそばにいくと

なんと

なんと

おばけ👻のチンドン屋さんたちが

にぎやかに行進曲を奏でているではありませんか。

「オヤオヤ人間のお客様だ。おばけ屋の新装開店ですヨ。」

おばけ👻のチンドン屋さんはそう言って
風船🎈渡してくれました。

「暑い夜にはお空のお散歩いかがですか?きっとスッキリしますよ」

わたしが風船🎈のひもをにぎると

あら不思議

風船🎈は夜空に飛び上がったではありませんか。

ふうわり
ふうわり

お空の散歩を楽しんでいるうちに
いつの間にか
わたしはいい気持ちになっていました。

朝目を覚ますと
布団の中でした。

夢だったのでしょうか?

いえいえ
夢でないあかしに
風船🎈が部屋の中に
ぷかぷか浮いていて

おばけ屋の新装開店のチラシが枕元にありました!

わたしは大切に
チラシを机の引き出しにしまい込みました。

いつかきっと

おばけ👻屋さんにも行ける

そんな気持ちがしたのです。

《Fin》