祝山 加門七海さんのホラー小説 | 星導夜

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「祝山」は女流ホラー作家加門七海さんの小説です。

以前ブログ管理人は、加門七海さんの203号室という小説をご紹介しました。

他の作品も読みたくなったので、今回はこちらをご紹介しますね。

こちらも、加門七海さんの実際の体験に基づく話です。

作中に出てくるホラー小説家の鹿角南(かづの・みなみ)さんは加門七海さんのことではないかと思われます。

まずは最初からネタバレなんですが

タイトルの「祝山」と言うのは

ズバリ「位牌山」のことなんですよ。

「位牌山」は禁忌の山で、そこに足を踏み入れた人間が何かを持ち出してしまうと祟られてしまうという途土地です。
木をうっかり切ってしまっただけで、人が死ぬような恐ろしい祟りの山でした。

鹿角南さんは、かつての友達から、メールをもらいます。

矢口さんという、もとは出版社に勤めていた編集者の女性です。

矢口さんが言うには、今の職場の仲間たちと、群馬県にある廃墟で肝試しをしてからと言うものの、不可解な事件が多発しているとのことなんですね。

小説のネタにならないかなと、最初は軽い気持ちで彼らに会った鹿角さんでしたが、とんでもないことに、それが恐怖のプロローグでした。

旧友の矢口さんが、エキセントリックを通り越して支離滅裂なメール📨を鹿角さんに送ったり、ものすごく非常識な振る舞いをするようになります。

肝試しに行ったメンバーの1人が、軽い気持ちで廃墟で撮影した写真をメール📨に添付して鹿角さんに送ってきます。

それを見てしまった鹿角さんは悪夢には魘されるわ
締め切りを落としてしまうような突然の病気になって救急車で搬送されるは、ふんだりけったりの状態になります。

軽い気持ちで写メ送った男性は事故で死んでしまいます。彼はこともあろうに、祝山の神社の境内に唾まで吐いていたのでした。

またメンバーの職場には、祝山から勝手に持ち出して来た木材がありました。

鹿角さんはメンバーと一緒にその木材を祝山に返しに行きます。

しかし、無事には帰れると思いきや、矢口さんは
「バッグを駅🚉のベンチに忘れた」と電車を降りたのち失踪してしまうのでした!

この小説読んで、

肝試しなんてするものではないことと

地名にはご用心と思いましたね。

この本のように、元々は位牌山だったところが

いかにも縁起の良い祝山に変えられているところが、無いとは限らないのですから😱😱😱