聖なる死の塔 黒崎緑著 | 星導夜

星導夜

何気ない日常にも素敵なことが満ち溢れているように思います
日常のささやかなよろこび、楽しみを書き留めてみたいと思います


みらあじゅさんは

黒崎緑さんってミステリー作家さんは
大阪弁で書かれた
「しゃべくり探偵」で知ったんだって。

「しゃべくり探偵」の事はまたいつか説明するね。
大阪弁が面白かったから別の作品も読みたくなったんだってさ。

あらすじ、かんたんに説明するね。

♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️

神戸の名門校マリア女子学園っていうミッションスクールで、若い修道女が不審な死をとげるんだよ。
塔から飛び降り自殺したみたいなんだよ。
だけどね、キリスト教では自殺って禁止でしょう?
殺人かもしれないし、事故かもしれないね。
親友のフリーライターの洋子さんは、この自殺したと思える修道女から、学園の裏の姿に怯えて相談に乗って欲しいって手紙を、死の直前に受けとってたんだよ。

一見平和そうに見える女の園の奥深くに、何か邪悪な意思が動いてる事がだんだんわかって来るのさ。
洋子さんを追い出そうとして、あてがわれた寮のお部屋がめちゃくちゃに荒らされていたり、頭上にいきなり彫刻が落ちて来たりさ。
洋子さんは自分のお部屋の中で
くり抜いた聖書の中に
血染めのナイフを見つけてしまうんだよ。
学園のペットの犬がお腹を裂かれて死んだ事は
修道女の死と関係あったのさ。

過去にもやはり、この学園で殺人事件があって
死んだ修道女は真犯人を庇って死体を密かに埋めていたのさ。
また、寮に暮らす女生徒が、密かに自分の産んだ赤ちゃんを埋めるという事件もあったしね。

犬は死体を掘りおこそうとして殺されたんだよ。  
ネタバレになるけど
真犯人は修道女の1人ね!
死んだ修道女は、一旦は修道女の昔の事件を庇ったけれど、やはり恐ろしくなって告発しようとして殺されたのさ。

ミッションスルクールでお嬢様学校を舞台にした作品は結構あるみたいだね。
生徒はお嬢様、でも家庭から様々な理由で邪魔者扱いされて寮生活しているんだ。黒いマリアに黒ミサなどなど、よくある設定で、ミッションスクールあるあるだね。
この作品みらあじゅさんは読み始には「あ~このパターンか~」と思ったらしいね。

でも同じだったら作品にはならないよね。似たような設定ではあっても趣向がちょっと違い、犯人が知りたくて知りたくてドキドキしながら読み終えたってさ。
黒崎さんは大阪弁で書かれている「しゃべくり探偵」みたいに、文体や設定などいろいろと変えてチャレンジしている作家なんだなあって、みらあじゅさんは思ったってさ。