
桔梗楓さん作の
「猫神主人のばけねこカフェ」を読みました。
私はもともと犬派なのですが、こんな面白い化け猫たちが従業員として働く猫カフェならば行ってみたいと思います。
鹿嶋未来(かしまみらい)という、高校卒業後に猫カフェでアルバイトしている女の子が主人公です。
未来の実家は老舗だけれどさびれた喫茶店です。
未来が神社で捨て猫を拾ったことをきっかけにして
猫カフェにリニューアルオープンします。
神社で拾った野良猫は只の猫ではありませんでした。
態度のでかいこの猫は
犬神ならぬ猫神だと言うのです。
もともと未来が飼っていた猫も
自分は昔は災厄を撒き散らして猫神に懲らしめられた猫鬼だという有り様です。
さらに猫又まで来て
未来の実家は化け猫屋敷になりますよ。
猫鬼のキリマは、もともとは鬼でしたが、今では改心し、未来をまるで恋人のように思っています。
未来の実家にケーキを卸してくれるパティシエのイケメンお兄さんに嫉妬するところは微笑ましいなと思いました。
ネタバレになりますから、余り詳しくは書きませんが、未来の家の周辺で、怪しい女が猫をさらうという事件が起こります。
未来のところの猫又も危ない目に逢います。
猫さらいの女が猫鬼に取り憑かれていることに気がついた未来や化け猫たちの活躍がおみごとです。
犬派の人にも、この童話は楽しめる気がしました。