戦艦ワルキューレの航海日誌94 | 星導夜

星導夜

何気ない日常にも素敵なことが満ち溢れているように思います
日常のささやかなよろこび、楽しみを書き留めてみたいと思います

ワルキューレのモノローグ


俺は本当のことを言うと

キャプテンみらあじゅとのファーストコンタクトが

不安で仕方なかった。

エイリアンの天才科学者の父親と地球人の母親の間に生まれたハーフの我が妹は

父親が悪いエイリアンに捕まり幽閉された時には

まだ赤ん坊だった。

父親は、自分の愛娘が自由を奪われるのを恐れて

記憶を操作し地球人の里親に預けた。

以来俺は地球にキャプテンを迎えに行くまで

会っていなかったのだ。

もしも根性のひん曲がった大人に成長していたら

どうしよう😥

ワルキューレのクルーは皆エイリアンだが

上手くいかなかったら

どうしよう😥

そんなことを考えて不安だった。

しかし取り越し苦労だった。

キャプテンみらあじゅは

最初は驚いた様子だったが

「私は艦長なんて器じゃないです。

みなさんは私の部下じゃなくて大切な仲間であり家族ですよ」

ワルキューレ艦内では

キャプテンみらあじゅに敬礼するものはいない。

キャプテンみらあじゅが

握手とハイタッチを求めているからだ。

軍の上下関係には無頓着。

仲間ならばみな平等。

キャプテンみらあじゅは

そういう人なのだ。