キャプテンみらあじゅとのファーストコンタクトが
不安で仕方なかった。
エイリアンの天才科学者の父親と地球人の母親の間に生まれたハーフの我が妹は
父親が悪いエイリアンに捕まり幽閉された時には
まだ赤ん坊だった。
父親は、自分の愛娘が自由を奪われるのを恐れて
記憶を操作し地球人の里親に預けた。
以来俺は地球にキャプテンを迎えに行くまで
会っていなかったのだ。
もしも根性のひん曲がった大人に成長していたら
どうしよう😥
ワルキューレのクルーは皆エイリアンだが
上手くいかなかったら
どうしよう😥
そんなことを考えて不安だった。
しかし取り越し苦労だった。
キャプテンみらあじゅは
最初は驚いた様子だったが
「私は艦長なんて器じゃないです。
みなさんは私の部下じゃなくて大切な仲間であり家族ですよ」
ワルキューレ艦内では
キャプテンみらあじゅに敬礼するものはいない。
キャプテンみらあじゅが
握手とハイタッチを求めているからだ。
軍の上下関係には無頓着。
仲間ならばみな平等。
キャプテンみらあじゅは
そういう人なのだ。