フォークの妖精 創作童話ですよ | 星導夜

星導夜

何気ない日常にも素敵なことが満ち溢れているように思います
日常のささやかなよろこび、楽しみを書き留めてみたいと思います

フォークの妖精
どうやら恋愛経験や想像力に乏しい私は、大人びた物語を綴ることに疲れました。
想像力に乏しいけど、ない知恵絞って書いたのがこの小さな童話です。笑わないでね。みらあじゅ


小さなティムは食事の時に良く食べ物を落とす子供でした。

レタス

フライドポテト

プチトマト

ボロボロ、ボロボロ。

ママが怖い顔して

「ティム、拾いなさい。」

だけと落としたものはみんな何処に行ってしまって

とうとう見つけることができませんでした。

グランマが微笑んでいいます。

「それはフォークの妖精が食べてしまったからだよ。」

毛玉のような食いしん坊のフォークの妖精は、いつもお腹を空かせていて、銀色のフォークを手にして、食べ物をこぼしそうな子供の近くにいるのさ。そして素早くフォークで突き刺すのさ。

だからこぼした食べ物は見つかりっこないのさ。

こぼさなくなると、他のおうちへ行ってしまうよ。

小さなティムも、やがて大人になりました。グランマはもういません。
大人になって、食べ物をこぼさなくなったティムですが。
時たまわざと食べ物をこぼします。

また、いつか毛むくじゃらのフォークの妖精が来てくれるといいなあと思いつつ。

ママではなくて

今度はおかみさんに叱られているのですがね。