「1973年のピンボール」の中で「僕」は24歳で翻訳業、電車とバスで2時間近くかけて通勤し
双子の姉妹を養っていて寝る前にベッドで純粋理性批判を読み、
食事時に「ラバーソウル」をかけると面喰らってちょっと不機嫌になったりする。
以前、古本屋でカントの純粋理性批判を買ったのだが
内容が立派過ぎる。
所々、赤鉛筆でアンダーラインが引いてある所がまた立派だ。
どんな人が読んでいたのだろう、と考えるのも中古品の愉しいところでもある。
こんな本にアンダーラインを引けるなんて素直に凄いと認める。
ところで この古本屋、職業別電話帳にやけに立派な広告を出しているのだけれど
電話をかけると転送電話になっている。
転送電話はロシア語のテレクラのような雰囲気の場所に繋がる。
僕が店に行くと店主のじいさんが「村上春樹の原稿があるよ」と言って
さぁ、買っておくれ と言わんかのような態度を取る。
■ 村上春樹氏の原稿(?) ■
こんな地方にそんな物がある訳ないだろ、と思いつつ
村上氏が地方に仕事とか旅行で訪れた時
手持ちのお金がなくなってしまって困って原稿を売ったのではないか
と推測したり、、、しないよね。
とにかく純粋理性批判は僕にとってはハルシオンより効く。
さて次は「グレート・ギャツビィ」でも読んでみようか。







