「1973年のピンボール」の中で「僕」は24歳で翻訳業、電車とバスで2時間近くかけて通勤し


双子の姉妹を養っていて寝る前にベッドで純粋理性批判を読み、


食事時に「ラバーソウル」をかけると面喰らってちょっと不機嫌になったりする。






以前、古本屋でカントの純粋理性批判を買ったのだが


内容が立派過ぎる。


所々、赤鉛筆でアンダーラインが引いてある所がまた立派だ。


どんな人が読んでいたのだろう、と考えるのも中古品の愉しいところでもある。


こんな本にアンダーラインを引けるなんて素直に凄いと認める。






ところで この古本屋、職業別電話帳にやけに立派な広告を出しているのだけれど


電話をかけると転送電話になっている。


転送電話はロシア語のテレクラのような雰囲気の場所に繋がる。


僕が店に行くと店主のじいさんが「村上春樹の原稿があるよ」と言って


さぁ、買っておくれ と言わんかのような態度を取る。




■ 村上春樹氏の原稿(?) ■


こんな地方にそんな物がある訳ないだろ、と思いつつ


村上氏が地方に仕事とか旅行で訪れた時


手持ちのお金がなくなってしまって困って原稿を売ったのではないか


と推測したり、、、しないよね。



とにかく純粋理性批判は僕にとってはハルシオンより効く。


さて次は「グレート・ギャツビィ」でも読んでみようか。



喉の気道が腫れてしまって、夜中に熱を出し救急外来にかかったりして大変だったけれど




熱もどうやら下がり痛みも少しは楽になってきた。




5日間くらいの安静をドクターに言い渡され、部屋で寝ている。




こんな時こそ「枯葉」の聴き比べをしてみようと思い立ち




プレイヤーの電源を入れた。









今年の「枯葉大賞」はサラ・ヴォーンに決定!




僕が僕的世界の中でそう決めたのだ。




全編スキャットで唄われるそれは息をつかせる間もない熱いプレイを聴かせてくれるし




「えっ!これが枯葉なの?」と思わせる見事な歌唱は全くと言って良いほど隙がない。




「枯葉」の一つの到達点だと思う。







長野行き2日目、蕎麦を食べに軽井沢へ向かった。


途中、蓼科第二牧場で絞りたての牛乳で作ったソフトクリームを食べた。


10月はいつも放牧は行われていないと思ったのだけれど、今年はまだ暖かいからなのだろうか、


牧場ではまだ牛や馬が草を食んでいた。






浅間山は霧で覆われていて、山から降りて来た霧が町中を覆っていた。


こんな風情もまた、軽井沢ならではである。


今回、立ち寄ったのは 「かぎもとや軽井沢本店」。 


明治3年創業の老舗で、軽井沢を代表する名店である。




■ 職人親父の手打ち ■


蕎麦に命を賭けている情熱が伝わってきます。




注文したのは、ざると けんちん汁。


蕎麦の腰と香りもさることながら、霧にあたって体が冷えたのでけんちん汁が美味かった。


自家製の味噌の風味が素晴らしい。

わさびを直に蕎麦に塗りたくって、そばつゆをつけずに手繰ると美味いんだよね。






今回の旅の足、トヨタ・プリウス。


燃費はリッター28キロだった。ハイブリッドってすごい。


山道も高速もパワフルでよく走る。 エンジンが止まっていてもエアコンが動いたりするのはちょっと感動します。


柔らかすぎるサスペンションやシート、後方視界の悪さや静粛性の向上があればGTカーとして成立するかも?






毎年恒例の長野行き。次回は是非、八千穂高原のほうにも行ってみたい。