$~僕がピアノを弾くのを止めてから~

根底から覆るほどのいつくしみに

時々 人が辿り着こうとするときに、

僕は 感情すら寂寞に 受けとめるでしょう。

おおよそ 人から教わってきたことより

多くを人は背負いはしないのですから。

ひどく突出し 露になって しなやかな興奮を

人は忘れえはしません。

それすら傷む妖妖たる感情。

輝きを放つ。



  清廉のきみと明日みる雛祭