今日、三重県立美術館で開催されている川喜田半泥子展へ行って来ました。
半泥子の作風はもっと荒っぽいのかと思いましたが
どの器も大変美しく、基礎がしっかりと出来ているな、と感動いたしました。
特に興味をもったのが三笠宮殿下から進言されて皇太后へ送られた、
水差し。
とても可愛らしいデザインの香炉。
僕は青色が好きなのですが、青色の塗料を使った碗が3つほどあり、
その青が大変美しかったです。
思ったよりも青色の器が少なかったです。
掛け軸も面白い物が多く、お雛様を描いた掛け軸がとても可愛らしかったです。
歌人であり茶人であった祖父は半泥子とともに千歳山に住んでいましたが
祖父が使っていた碗が展示してあったのには驚きました。
母は「あぁ、これこれ。この器、お父さんが使っていたものだよ」と言っていました。
上の写真は半泥子が住んでいた 千歳山のお屋敷です。
さて、帰りにミュージアムショップにて
「川喜田 半泥子のすべて」という本と、半泥子の絵葉書、
それにサルバドール・ダリとアンディ・ウォーホールの栞&ステッカーを買いました。
特に川喜田 半泥子のすべて という本はこの三重県立美術館の限定品で貴重です。
半泥子の殆どの作品と美術館に展示されている作品が載っています。
欲しい方は買ってきてあげますよ。
それから、半泥子の絵葉書なのですが
一枚は「千歳山のガマガエル」が描かれていますが、このカエル君、眼鏡をかけており
半泥子が自らをカエルに例えて描いたものだそうです。
そしてもう一枚は「あなた百まで、わしゃいつまでも」と書かれた絵葉書です。
晩年、死の病床についていた半泥子自ら書いた言葉です。
他にはダリとウォーホルの栞&ステッカーなのですが
これもカッコよくて使うのが勿体無いですね。
ステッカーも楽しいデザインになっています。
時間がとれれば何度でも行ってみたい素晴らしい展覧会でした。

