ウクライナ国立バレエのジゼル | Blog R

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Ꮚ⁠˘⁠ ⁠ꈊ⁠ ⁠˘⁠ ⁠Ꮚ

ウクライナ国立バレエ団の ジゼル を
1/5ソワレ 
1/6マチネ 
2日連続で観て来ました 




カーテンコールは撮影可でした


1/6マチネで主演予定だった
カテリナ・ミクリーハさんが怪我で降板😭
されたので

1/6のマチネも前日と同じ主役カップル 
イローナ・クラフシェンコ さんのジゼルと
オレクサンドル・オメリチェンコ 氏のアルブレヒト
 

イローナさんのジゼルは、昨年夏のガラ公演で観てとても美しかったので楽しみにしていましたが、
期待以上の素晴らしいジゼル❤️でした

1幕では純真で快活だけど繊細で意志が強い村娘

2幕では虚弱な肉体から解放され精霊ウィリとなりながらも、己を裏切ったアルブレヒトを赦し懸命に守る芯の強いジゼル 


しなやかな肢体を存分に活かしながら
完璧にコントロールする
浮遊感たっぷりの白いバレエ
全員が8等身+の完璧な体型のダンサーを揃えたコールドの凄みと迫力を背景に 淡くも強い光を放っていました

ウィリの女王ミルタを演じたのは
アナスタシア・シェフチェンコさん 

氷のように冷徹にして荘厳な、
美しくも恐ろしい完璧なミルタ 
平均身長が高いウクライナ国立バレエ団の中でも
一際長身で素晴らしいスタイル✨
プリンシパルダンサーがミルタを演じるなんて豪華😍ひたすら眼福のミルタ様でした

オメリチェンコ氏のアルブレヒトは1幕では貴族男性の気まぐれの火遊び相手に、純粋純朴な美しい村娘ジゼルを誑かす誠にけしからん
チャラブレヒトで
クズブレヒトでした

1幕では家の娘に何してくれとんじゃゴラァ!
ジゼル母ベルタ
(ウクライナ国立バレエ団のベルタママはほっそりした美女でしたが、英国ロイヤルバレエ版だと肉襦袢を着て体型をボリュームアップした肝っ玉ベルタ母さんなので)

2幕では不埒な男を粛清するウィリの女王ミルタ様に感情移入しがちな私(笑)
(だって私、フェミニストですから)

ミルタ様 の『殺っておしまい!』のマイム、
毎回シビれるしあこがれます〜🤩

1幕後半でジゼルを喪い、
2幕でジゼル墓前に現れたクズブレヒトが
ちゃんと反省してるのか!?
オペラグラスで表情を見てみると、きちんと苦悩と悲嘆にくれていました
クズブレヒト改めアルブレヒトでしたw

最後は自らの贖罪のために死を選んだようにも見えました

新演出で
2幕最後にアルブレヒトも死に、死後の世界でジゼルとアルブレヒトは結ばれる…という従来のジゼルとは違うエンディングは賛否あるかと思いますが

未だに戦時下のウクライナの情勢を鑑みると、悲劇を悲劇のままではなく、少しでも希望を持てる結末にしたのかな?とも思えます

死の向こうにも希望はあるのだよ、と

1日も早く、ウクライナに平和がもたらされますように✨🇺🇦🌻🕊️