N (集英社)
価格 1,870円
この本は、道尾秀介による画期的な作品で、全六章が異なる順番で読むことで異なる720通りのストーリーが楽しめるとされています。各章はそれぞれ独立した話であり、異なる主人公が登場しますが、時系列や地域は共通しています。
章ごとの要約と感想:
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「魔法の鼻を持つ犬」とともに教え子の秘密を探る理科教師。
- 理科教師が魔法の鼻を持つ犬とともに教え子の秘密を解明します。
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「死んでくれない?」鳥がしゃべった言葉の謎を解く高校生。
- 高校生が死ぬことを望む鳥の言葉の謎を解き明かします。
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定年を迎えた英語教師だけが知る、少女を殺害した真犯人。
- 定年を迎えた英語教師が、少女を殺害した真犯人に関する秘密を抱えています。
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殺した恋人の遺体を消し去ってくれた、正体不明の侵入者。
- 正体不明の侵入者が、主人公が殺した恋人の遺体を消し去ってくれたことが描かれています。
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ターミナルケアを通じて、生まれて初めて奇跡を見た看護師。
- 看護師がターミナルケアを通じて、生まれて初めての奇跡を経験します。
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殺人事件の真実を掴むべく、ペット探偵を尾行する女性刑事。
- 女性刑事が殺人事件の真実を解明するために、ペット探偵を尾行します。
感想:
読者は各章を異なる順番で読むことで、新たな視点やつながりを発見できるとされています。複数の主人公が同じ地域で繋がりつつも、異なる視点から描かれるストーリーは、読者に深い印象を残すことでしょう。
読む順番による変化:
各章を異なる順番で読むことで、720通りのストーリーが生まれるとされています。ただし、あるレビューでは期待に添えなかったとの意見もあり、物語の本筋は変わらないとの指摘もあります。著者のネタバレトークの動画も参考になるかもしれません。
装丁について:
本の装丁が非常に工夫されており、逆さにして読んでも問題がないようになっているそうです。しかし、逆さになっていると他の人に気付かれることがあるため、注意が必要です。
まとめ:
この本は一風変わった読書体験を提供しており、異なる視点から同じ出来事を捉えることで深い感動や驚きが生まれるでしょう。装丁や構想の斬新さも高く評価されています。ただし、期待によっては肩透かしを感じる可能性もあるため、個々の感性や期待値によるところも大きいようです。
【著者プロフィール】
道尾秀介(みちお・しゅうすけ)
1975年東京都出身。2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。07年『シャドウ』で本格ミステリ大賞を、09年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞を、10年『龍神の雨』で大藪春彦賞を、同年『光媒の花』で山本周五郎賞を、11年『月と蟹』で直木賞を受賞。その他の著書に『向日葵の咲かない夏』『鏡の花』『いけない』『雷神』など多数。
