初・映画祭体験 | 日々雑記

初・映画祭体験

今日は楽しみにしていた映画祭 に行ってまいりました。      filmfesta

お供は映画好き・文科系得意な友人。日本から着いたばかりのお身内に5歳の息子さんの子守&留守番を任せて、お付き合いくださいました。


お目当ての作品は王家衛監督の「2046 」。

「もしかして監督来てたらどうする~?キムタクがシズカ連れてきてたらどうする~?」と年甲斐もなくはしゃぐ私達。red carpetだって敷いてない週末のショッピングモール内のシネコンに来る訳ないって!カメラは念のためスタンバイだけどね。


以前から彼の作品が好きで、特に「天使の涙」「恋する惑星」の頃は香港に行ったこともありました。

C・ドイルの映像・選曲センス・ストーリー展開、どれをとっても斬新でポップで衝撃的だったんですよね~。

そのときのイメージだけが強く大きく残っていて、忘れてました、「花様年華」「ブエノスアイレス」とじっとり系の作品もあったことを。


感想はひとことでいうと「意味がよく分からなかった」。

ごめんなさい、途中で15分ほど寝てしまいました。映画館で寝たのって久しぶり!こっちきて初めて…。


キムタクの何かというと口の端を「ふにっ」と上げる演技、この映画の中では浮いてましたね~。日本人役が必要でスタイリッシュな役者が欲しかったら、他にもいただろうに・・・。
この映画、日本語と中国語が違うことが分かってないと更に「???」でしょうね。英語字幕になってしまうと、細かな人間関係のニュアンス伝わらないよ~。


映画祭らしく終わったあと観客から拍手がおこりました。思わず顔を見合わせる私と友人。

彼女、開口一番「も~、すごくがっかりするなぁ。王家衛、年取ったな~。」と言っていました。

映像は綺麗だったけど「これってC・ドイル?」と疑ってしまいました。生きた感じがないんだもの。

それが主人公の心の闇だとしたらさすがなのですが。


普段見ているハリウッド系明快映画と違って、静かな画像から空気を読む、台詞の行間を読む、ということが求められる作品という意味では刺激になったけど、一人よがりすぎてついていけず。つ、つかれた。。。


興味深かったのが、美しいながらも激しいラブシーンがそのままだったこと。イスラム国としてどうなのよ?と余計なお世話ながら気になりました。

これだったら「Paradise Now」を見ればよかったな~。普通に配給されることを願っています。