結婚10周年を向けた今年、
これまでの色々について
ふと思い出すことがよくあります。
わたし達夫婦は、 再婚同士。
夫の両親も、私の両親も、
息子と娘の人生珍道中に、
何かと気をもんでいたに違いありません。
二人でベルリンに移住した翌年、
日本とドイツの家族を呼び、
こぢんまりと結婚パーティを開きました。
そのパーティのスピーチで、
父が私に贈ってくれた言葉を
今日はシェアしたいと思います。
海外一年目で
サバイバルモード全開だった
当時の私の心に響いた言葉です。
結婚パーティを開いた湖畔のペンション
さすがに二度目なので、
いわゆる「結婚式」というよりも、
お互いの家族が
親睦を深める場にしよう。
そういった趣旨で選んだのは、
ベルリン郊外の湖のほとりにある
小さなペンション。
来てくださる方全員に宿泊してもらい、
豊かな自然と、美味しい食事を
ゆったり楽しんでもらうことに。
夕食前、
両家の親にスピーチをお願いしました。
日本側は、私の父です。
わたし達の門出を祝い、
これからの人生を応援する。
そして、
父が私に一番伝えたかったメッセージは・・・
がんばりすぎないこと
私は高校時代、
交換留学したカナダで、
ストレスのため拒食症になりました。
ガリガリになって帰国した娘を見て
父も母も相当心配したと思います。
そして大学卒業後は、
ネットも固定電話も、
あまつさえ洗濯機もなかった
ロシアでの日本語教師生活。
そこで若さと勢いだけで突っ走り、
勝手に(!)結婚までして帰ってきた娘。
挙句の果ては、
結婚生活で徐々に自分を追い込み
離婚してしまいます。
こんな風にして、
海外暮らしでがんばりすぎ、
後で息切れしてしまう娘を
父は母と一緒にハラハラしながら
見守っていたんだと思います。
今回の結婚&海外生活は、
もっとペースを落として
暮らしを楽しんでほしい
父のメッセージには、
そんな気持ちが溢れていました。
ドイツワインが大好きな両親
海外生活では、
日本では当然できたことも
できなくなることが多いです。
ドイツ語の習得や就活など、
これまでよりも努力が必要。
でもね、
がんばる、と
がんばりすぎる
は別物です。
「 今日も一日がんばったな~」
と気持ちよく眠りにつけるかどうか。
それは、今日のベストを尽くしたかどうか。
大事なのは、そこだけです。
がんばりすぎないこと

父のこの言葉は、私の大切なお守りです。
あなたも、
ついがんばりすぎていませんか?