2004年頃{冬ソナ}現象というのがあった…韓ドラ{冬のソナタ}が、日本の娘やオバサン達の心を射止めた現象で、甘いマスクのペヨンジュンが主人公だった。

 当時、日本市場参入に熱心だった、韓国の現代自動車が、早速起用、冬ソナで著名になった並木道を背景に、乗用車ソナタのCMを制作した。

 その並木道は韓国春川市にあるようだ…春川市というと、有名な郷土料理が、タッカルビだという…市内にはタッカルビの店が30軒余も並ぶ、明洞タッカルビ通りというのも、あるそうだ。

 韓国語で、タッ=鶏・カルビ=あばら骨だそうだから、とりあえず、鶏のバラ肉料理とでも、言えばよかろう。

 ここ10年ほど、日本でもその名を聞くようになった。

 最近では、韓国を代表する料理の名前になってしまったようだが、ちかごろのチーズブームで、チーズタッカルビが、流行の兆しを見せている。

 その元祖だという店が、ある…麻布十番の山本牛臓だが、発祥は新大久保だという人もいるし、それ以前から韓国で食べていたという人もいる。

 美味しければ、どうでも良いことだが、私のように、一人で食べることが多い人間には、不向きな料理のようだ。

 お二人様以上、という日本の鍋料理のうよう、タッカルビも、一人用の鍋がないからだ…最近、一人ちゃんことか、一人すき焼きなど、という店もあるから、一人タッカルビという店があれば、オ知らせ頂きたいものである。

 牛臓の鍋は、大きな丸い鍋の周りの、仕切られた部分に、トッピング具材が入り、ひときわ大きな三角スペースに、チーズをタップリ入れてくれた。

 煮えるまでは、ビールでも飲みながら、自慢の牛すじ煮込みやら、ナムルやら、を食べながら待つ…煮えたら、チーズを絡ませて食べる。

写真:ナムル&牛スジ煮込み。

 このチーズ、韓国ではトッピングだそうで、タップリ絡めてというのが日本流のようで、その日本流の元祖が、牛臓か新大久保なのだろう。

 山本牛臓には、タッカンマリもある…どこもオ二人様以上だが、牛雑には、ハーフがあるらしいので、なるべく早く食べてみようと思っている。

 いずれにしても、タッカルビは旨いと思うが、どこかで一人鍋を名乗る元祖が出てきてほしいものである。