バンコクレポートは、一応昨日終わったが、トゥクトゥクに質問、興味ある方が多かったので、昨年の記事をリサイクルします…なお、源流に興味ある方は、2023年4月28日の{トゥクトゥクに乗ってしまった}を参照願います。

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 「あれから40年・・・」は、お笑いタレント・綾小路きみまろの名セリフだが、綾小路のは40年目で、本日のは57年目という話しだ。

 

 1966年、ヨーロッパからの帰り道で、バンコクで降りた話しが前回だった…そこで「危ないから乗ってはけないよ」と言われたトゥクトゥクに乗ってしまった話しをしたから、トゥクトゥクがどんなものかは、既に御存知のはず。

写真:1966年バンコクを走るトゥクトゥク/後方にトヨタ・パブリカ

 

 さてトゥクトゥクの母体は、ダイハツ製ミゼットだが、1966年頃は、日本から輸出したミゼットを改造したタクシーがトゥクトゥクだった。ミゼット初代はヘッドライトが1個だが、66年頃は2個の二代目も混在して走っていた。

 が、ダイハツがミゼットの生産を終了して輸入が終了すると、トゥクトゥクはタイ国製となり、自動車メーカーとして立派に成長して、2010年頃迄は、自動車ショーに立派なブースをもうけていた。

写真:自動車ショー出品のトゥクトゥク/自家用乗用車、乗合自動車、貨物、ダンプ、ゴミ収集車などバリエーション豊富だった。

 

 が、バンコク市内の自動車が増えて、そこらじゅで渋滞が始まると、二サイクルエンジン特有の排煙、悪臭、騒音などを理由に、ボイコットの雰囲気が出始めたが、市民の足として定着しているトゥクトゥク、そう簡単には閉め出せなかった。

 が、コロナ禍で2020年から2022年迄の3年間、3回、ショーの取材に行くことができなかったが、2023年に入出国が楽になり、ようやく、今年ショー取材に行ってきた。

 街のたたずまいはそれほど変わっていなかった…相変わらずトゥクトゥクは元気に走っていた…が、一回り大きくなり、排煙が減り、騒音も静かになったような気がした…エンジンが4サイクルになったのかもしれない。

写真:大型になったトゥクトゥクでケータリング

 

 いずれにしても、タイ語わからずでは値段交渉ができないし、トゥクトゥクは危険という先入観があるから、乗るつもりはなかったが、タイのリゾート地ホアヒンで、はからずも乗ることが出来た…実に1966年いらい57年ぶりだった。

 ショッピングモールから出てきたら、4台ほどのトゥクトゥクが駐まって客引きをやっており、150バーツだというので、それなら乗ろうと3人でホテルまで…日本円なら500円ほどだ。

写真:トゥクトゥクを降りる同行の諸星さんと松下さん

 

 ホイールベースが伸びたせいで、客席シートが向かい合わせで、大人四人が楽に坐れ、小さな子供連れなら6人もOKという感じ。

 あと、小型トラック改造の、10人ほどが乗れるバスにも乗ったが、同じような距離で40バーツだった。

 構造が簡単で安く造れる三輪タクシーは、タイばかりでなく、インドネシア、ベトナム、印度など、東南アジアではタクサン走っている。料金メーターが付いていれば問題ないが、ない場合は現地語が出来ないときは、要心が必要だ…必ず料金を決めてから乗る乗り物である。