○4月2日、バンコク自動車ショーより帰国して、レポートする前に、昨年のレポートを、参考迄にご紹介します。

 

 2020・21・22年とコロナ禍で取材ができなかったバンコク国際自動車ショーから招待状が来て、行ってきました。多くの規制がなくなり入出国が楽になり、前日深夜に、会場隣接のホテル・ノボテルにチェックイン。

 世界中で自動車ショーの初日はプレスデイだが、バンコクはVIPデイで、プレスは二日目。ここは独特なショー形態で、車は見るだけでなく買うショーなのだ。だからVIPデイに招待されるのがステイタスで、その日に買った車は自慢の種になるのだという。

 現在、中国や日本を越えて、集客力では東南アジア一、世界でも三番目で、昨年の来場者160万人という盛況だから、成約する車もハンパではなく、期間中に3万台~4万台といわれている。

 コロナ禍の前だが、VIPデイ一日でベンツが20台とか、ロールスロイスが3台とか、とにかく凄いのだ。で、各ブースの裏には、ベテランセールが商談会を激しく展開している…タイは関税が高いから、ロールスは1億円を超え、スカイラインGTRも3500万円というように高価格なのだが。

写真:いすゞD-MAX

写真:スズキ・セレリオ

 そんなタイで造られる車の大半は日本車と言われ、日産、ホンダ、トヨタ、スズキ、三菱、いすゞなどが生産拠点を持ち、各国に輸出している。が、今年気がついたのは、そんな市場に切り込んできた中国勢である。BYDはEV攻勢で。GMW=長城汽車。中国のMGは1924年からと歴史を誇るが「1924年じゃ中華人民共和国誕生前じゃないか」と苦笑いの人も居た。

写真:上・三菱XRT=次期トライトンか/下・’22ラリーチャンピオントライトン。

 そんな会場では日本勢も気を吐いているが、今年は三菱が次期トライトンとおぼしきXRTを世界初公開…社長直々に解説除幕という力の入れようだった。昨年アジアラリー選手権でチャンピオンの現行トライトンも展示して気を吐いてた…トライトンはベストセラーの人気者なのだ。

写真:日産ナバラとホンダCR-V。

 トヨタはハイラックス・レボの試作モデルを展示。注目を浴びていたのがJPNタクシーのタイ国版で、LPG-HEVの表示。タイの料金メーターが付いていたというから、本気で売るつもりなのかもしれない。

写真:JPNタクシーのタイ仕様。

 もちろん、日本のメーカー各社、熱がこもった展示をしていたが、タイ自動車ショーのもう一つは、コンパニオンの質の高さだろう。一時、中国も派手だったが自粛したので、現在、質の高さは世界トップといって過言ではないだろう。身長172センチ以上で教養の高さも求められるミスモーターショーのタイ美人の美しさには、何時もながら見惚れてしまうことになる。

写真のミスモーターショーはコロナ禍前のものです。

 

○明日から、今回訪問のバンコクレポートを掲載予定です。

宜しく。