今朝6時30分、バンコクより羽田に。偏西風に乗り、時速987km/hという高速で、五時間のフライトでした。バンコクの報告は、写真の整理が付き次第ということに…ブログは、本日再開ですので、宜しくお付き合いのほどを。

 

 二輪レースで、世界の王者になったホンダは、四輪のスポーツカーでも、挑戦を続けている。

 その始まりはホンダS360だが、こいつは事情があって未発売になったが、S500が誕生する…が、パワー不足ですぐにS600になる。

写真:鈴鹿でレストアしたS600に乗る私/1994年。

 S600は、折からのレースブームで活躍をするが、ライバルがトヨタS800で、これに負けじと、ホンダもS800を造って対抗し、善戦する。

 そのS600を、発売直後に買おうとしたら、東京には配車が遅れるというので、職業柄の役得で、立川の販売店で買ったから、多摩ナンバーになった。

 で 、ジムカーナやレースに出たが、第一回JAF公認長岡ヒルクライムでは、前年のヒーレイ100に続き、S600でもクラス優勝した。

 S600のコクピットは、丸型四連メーター・短かなシフトレバー・アルミ製三本スポーク+ウッドグリップが、憧れのナルディー風ステアリングなのが、嬉しかった。

 見るからに精密機械のような、直四DOHC四連キャブの606ccは、二輪で世界を制したホンダならでは…8500という髙回転で、57馬力という高性能ぶりだった。

 最高速度145粁。後輪駆動機構が、本田宗一郎こだわりの二輪風チェーン駆動だから、発進時にピョコンと尻を持ち上げるという、妙なクセがあった。

 最後に駄目押しのように登場した、S800の生産が終了して、もう終わりかと思っていたら、1991年に、ビートが誕生した。

写真:ビートでご満悦のRE開発功労者マツダの小早川隆治。

 が、ホンダのスポーツカーは軽ばかりではなかった…1990年、スーパーカーNSXが誕生するが、そのころはバブルが最高に膨らんでいた。

 そして親しい友人で、早速購入したのが、三本和彦、星島浩…三本さんは駐車場出口の段差でノーズが擦れる「マンション全員の了解取りが大変だった・段差を直したら50万円・・・」とこぼしたいた。

写真:NSXの市販前試乗は雨のホンダ栃木プルービンググランドだった。

 NSXは、さらに進化して、2016年、タイプ3に進化した…一方、1991年には、創業50周年記念とかで、S2000が誕生する。

写真:ホンダS2000/千葉大原漁港。

 が、ホンダといえば、軽のスポーツカーだろう…暫くご無沙汰、と思っていたら2015年に登場したのが、ホンダS660だった。

 S660は。小さいながら純粋なスポーツカーで、エンジンをミドシップに積む本格派だった。

写真:成田・東京国際空港ゴルフ倶楽部で。

 女性でも簡単に屋根が外せて、オープンエアモータリングが楽しめる…80粁ほどまでなら、風の捲き込みも少なく、夏はエアコン全開・冬はヒーター全開で、快適なオープンドライブが楽しめた。

 ミドシップならでは、前後荷重配分がいいから、曲折路を乱暴にとばしても四輪の食いつきが良く、1180㎜と低い車高で、まるでゴーカトの気分だった。

 Nシリーズの三気筒DOHCは、ターボで64馬力。6MTとパドルシフト付7速CVTが選べる。ステンレス製のペダルがスポーティー。スポーツカーに?という、ヒルアシストで坂道発進が楽と、試乗記に書いている。

 後ろ姿が、高級スポーツカーのような、ルックスなのも素晴らしい。

 軽の二座席で200万円は、少々高いが、純粋に、走りを手軽に楽しめると割りきれば、納得と報告している/2015年。