食いしん坊老人の、情報収集の一方法で、雑紙やTVをよく見る…が、若いタレントやアイドルの食レポで「旨い」は、当てにならないことがしばしばだ。
ということで、信用できるのは、功なり遂げた俳優や歌舞伎役者、歌手、料理人、食の評論家などで、これが主な情報収集源となる。
で、その道では有名な料理研究家・土居喜晴の食レポは、私の大切な情報源だ…先般、事件を起こした猿之助も大切な情報源だったのだが。
ある日の番組で、土井先生が若い女優を連れての横浜中華街…で、「ここは美味しい」というので、早速行ってみたのが、菜香新館だった。
朝陽門をくぐり、お粥で有名な謝甜記の前の上海路を少し歩くと、右側にある。
1984年創業というから、中華街では老舗ではない…初訪問の2019年頃は、いつ行っても入れたが、最近は行列店になり、開店満席の日もあり、予約しなければ、という店になってしまった。
中華風建物が多い横浜中華街の中で、極めて目立つのは、ビル全体が金ピカだからだろう。
454席という大きな店だが、店内は、外の金ピカとは打って変って、見慣れた中華料理屋の雰囲気となる。
従業員の接客態度は、横浜中華街としては上々だ…判らない言えば、丁寧に教えてくれたし。
料理は広東料理。どれを食べても外れがないが、昼ならランチの、清芳午餐が安くて旨い…初訪問時の2200円が、いまでは3000円になったようで、平日30食限定らしい。しかも予約限定のようだ。
写真:クラゲ・豚スネ肉とタピオカ・ココナッツミルク。
写真:蒸し点心と酢豚・すずき・蒸し卵白
写真:ふかひれ・海老・瓜カレーと鶏炒飯
英国風ハイティーよろしく、重ねた籠の手提げスタイルで運ばれてきた…どれも旨いが、量が少なめだから、若者は何かを別に一品、だろうか。
写真:重ねた籠の手提げで運ばれてきた/最近金属になったようだ。
飲み物は、中国茶や紅茶、四種類の中から、好きな物が選べる。
単品で人気なものの一つに、北京ダックがあり、焼き餃子も人気が高いようだ。
ちかごろSNSという、老人には苦手なものが普及して、それまでは楽に入れた店が、ある日突然行列店になる。
客は近辺だけじゃなく、日本中からで、それに外人観光客まで加わるのだから、たまったものではない。
SNSは、若者には便利なツールなのだろうが、時代遅れの食いしん坊老人にとり、SNSは迷惑なものだ…嫌な時代になったものである。